法律系の資格の法改正対策

法律系の資格にとって法改正は、出題の宝庫といっても過言ではありません。改正された事項や規定は、よく出題される問題です。本試験でも「改正問題だ」とつぶやけるくらいやりましょう。

はじめに−1番おいしいかも?!

もし、あなたの受けようとする資格に「法律科目」があるならば、法改正は絶対に抑えないといけないです。

今回紹介するのは通関士試験(平成16年度)。この試験問題を元にして、法改正が如何にして「問われやすい・出題されやすい部分」であるかを、ここに紹介したいと思います。

わたし、幾つか資格試験を受けてきましたが、ここまでモロに出題されたのは初めてでした。1番わかりやすい出題例かと。

法改正問題は、改正事項でなくその周辺も狙いやすいと思われます。したがって、法改正と直接には関係ないけれでも、法改正事項にかかってくるような領域や類似規定を意識的に押さえることをオススメします。

試験にヤマを張るのは、非効率で嫌いなのですが、法改正事項については過去問演習で感じるクセなどを元に、自分のカンを信じて周辺を洗っておくほうがベターです。

■ 他の資格受験の方へ

以下の画像は、「通関士試験」の記述式問題であります。全5題出題されます。( )の中には、あてはまる適当な語句を記入します。

今回の画像は、全5題中3題が改正事項でした。他の2題は基本問題で、普通の頻出事項でした。なお、1題につき10個の記入をします。

改正事項が問われやすいのは、通関士だけでなく、どのような資格試験でも同じだと思います。

これぐらいあからさまに出題される事はめったにないことですが、改正事項を絶対落とさないためにも参考にしてください。

なお、平成16年度の通関士試験においては改正事項は18個です。
(わたしが利用したテキスト等の発行元、LEC送付の補正資料と法改正プリントによる。)

18個の規定を抑えるだけで、試験のアドバンテージの殆どを奪っています。→法改正のまとめへワープ

→加工組立減税対象物品の追加の改正ありました。(関税暫定措置法施行令44条)
物品そのものは出題されていないのですが、この法のおおもとの規定が出題されました。

→認定手続きの充実を図る改正ありました。(関税定率法21条)
何が充実したかの出題はされていないのですが、この法のおおもとの規定が出題されました。

→外国為替及び外国貿易法の目的の一部改正
「輸出の承認」規定の目的の改正がありました。
その承認の姉妹みたいな「輸出許可」が出題されました。

法改正のまとめ

イ:法改正の情報はどこから入手するのですか?

テキストや問題集を買うと必ず、ハガキがついてると思います。そのハガキを送ると大概、補正資料や法改正のプリントが送られてきます。

社労士、行政書士、宅建・・・ほとんど送られてくるプリントで合格したので、このプリント以外の特別な対策は必要ないかとおもいます。社労士のときは役所にもらいに行きました。役所配布の資料の方が詳しいです。

テキストや問題集は、必ず「補正」といって記述の間違った箇所を直さないといけなくなるので、付いているハガキは必ず出しましょう。

ロ:法改正の情報をどうするのか?

上記、画像とコメントを見てもらえばわかりますが、改正事項と出題が100%、合到するわけではないのです。

その周辺が怪しいのです。もし、法改正があれば、その法改正のあった条文の節なり章なり規定なりを抑えておいたほうがいいかと思います。法改正は、出題のヒントでもあります。

ハ:いつ勉強したらいいですか?

試験箇所のほとんどをやり終えてからでいいです。初学のうちはあまり、気にしないでもいいと思います。ああ、ココ改正ね、くらいでオッケーです。ほかの基本事項を抑えましょう。

まあ、ぜんぜん勉強できなくて試験日を向かえそうだ、という人は法改正事項とその周辺をマークしておくとその努力は無駄にならないと思われ。

二:プリントが届きました。どうしたらいいですか?

わたしはコピーを取って、2部にします。一部は普通の利用にあて、残りの1枚ははさみで切ってテキストの該当箇所に貼り付けます。転記するのはめんどくさいからでッス。

ホ:法改正をすることはどんな意味がありますか?

長々と主張してますが、法改正とその周辺は「問われやすい・出題されやすい」ことは明らかです。このページの画像のようにでることは稀ですが、選択肢の一部として出題される事が多かった気がします。おお、これは改正問題だね〜、みたいな。だから、即、判断できます。

つまり、選択肢1個が潰せるのです。これが、大きな利点です。法の改正は多いこともありますが、多すぎて抑えられない、ということはないでしょう。

もしかしたら、一番コスト少なく、選択肢の判断ができる分野だと考えます。あくまで、「出題されたら」ですが^^

※ こじつけなのでアレですが、画像では3問目,4問目,5問目しか紹介していません。

第2問は「納期限」といわれる、通関士では択一でよく問われる所が出題されました。その「納期限」の姉妹みたいなもので「法廷納期限」というのがあるのです。

法廷納期限は「延滞税」の計算でよく出題されます。その「延滞税」の計算期間の法改正があったのです。当然、その改正事項は抑えます。さて、じゃあ何をしようか、ということで「納期限」や「法廷納期限」の復習にあたったのです。それが出題。

めずらしくカンが当たったので驚いたのですが、法改正事項の周辺、関連事項は念のため抑えていくと、ドンピシャで出題される事もあるのだなぁとしみじみ思ったものです。

法改正は絶対にやる。「法改正」という科目を新設してもいいくらいです。

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