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はじめに−実践編 ディレクトリは、データの置き方と置かれ方です。「ディレクトリ型学習の方法」で紹介したのは、単にテキストや問題集の構成を調べただけです。ま、このもくじを見るのと見ないのとでは、合否の差は大きいと思いますので、やったほうがいいかと。 独学方式が最も優れている点、それは『自由』であることです。どのように解釈し、どのように憶え、どのように進めていくか、すべて自由です。テキストの1ページから始めなければならないこともなく、自分のしたいところからすればいいのです。 キーワードは「自由」です。 「ディレクトリ型学習の実践」は、どうしたら効率に記憶に残せるか、という点から、試験勉強の構成を作り直そうという試みなのです。 キーワードは「自由」です。 例えば、社労士です。アタマの中にこんな「社労士フォルダ」を作ったとしましょう。 多くの人が、社労士に限らず、資格の勉強を始めたら、どんどんどんどん同じフォルダにデータをまとめないで入れて行ってるのです。テキストの順番どうりに、知識を詰め込んでいっているのです。 ひとつのフォルダに写真やらなんやらを詰め込まないでしょう?それとおなじです。 アタマの中での社労士の捕らえ方(イメージ) わたしの社労士のときは確か、こんなふうにディレクトリを切ったと思います。まず、労働法関連は興味があったので、とりあえずそれぞれのフォルダを切りました。 社会保険関連はよーわからんのでひとくくり。わからんもんはわからんものへ、あとのほうにやらんとわからんやろうなーとおもったものは「後にやるフォルダ」みたいな感じです。 これは学習の初期に「社労士」とはこんな試験ではないかい?てな感触のもとに作成しました。学習が進んでいけば、この構造も変わります。 たとえば、わたしの中では、「国民年金」と「厚生年金」は基本的な構成が似ています。(老齢、障害、遺族etc・・・)ですから、両者の学習をざっと終えたら、それぞれを比較しつつ、進めたほうが相互に理解が深まっていくのです。年金の支払額は?国民年金では・・・厚生年金では・・・。 これを、横断学習といいますが、きっちりそれぞれの制度を理解して記憶して、横断に入るよりも早い段階から始めた方がそれぞれの制度の理解は加速的に早まります。 ということは、学習を進めるにあたって、「あれ、なんか似た規定があったなぁ?」と思った時は、その時やった部分と、良く似た部分をと比較することで、いっそう記憶に残りやすくなるのです。 そのために、何がどこにあり、それが自分にとってどのようなものであるかを把握しておくほうが、記憶の手助けになるのです。丸暗記よりかは、効率がいいでしょう。「わからないもの」であっても「わからない」だけで意味があるのですよ。存在を忘れてしまうよりかはマシなんです。 学習が進んだ暁には「要復習フォルダ」「要確認フォルダ」的に社労士の各章・各節から自分にとって必要なデータをまとめていってることでしょう。どんどん変わっていくのも特徴です。 A→B。B→A。 細かい点はきっちり理解できなくとも、『A』と『B』の関連性・類似性は記憶に残るのです。なぜならAとBは比較によって記憶されているからです。(反射的なものですね。) 単にAとBだけをやっていても、AやBそのものを忘れてしまい、その勉強時間が全く意味がなくなってしまう危険があるのです。 ディレクトリ型学習は、「どんどん、どんどん記憶の糸をつなげていく、絡めて行く」とイメージしてくれたら、わかりやすいと思います。 基本的にわたしは、「これと似たような規定はないか?」を念頭にやります。1度にふたつ押さえれるので、結果的に楽になるからです。 ここでわたしの実践例です。 →まず、試験範囲のうち、自分のできるところから押さえると、一応得点ができる安心感が生まれるので、余裕を持って嫌な科目に対処できるからです。 テキストをざっと目を通しながら、問題集をやりました。そうすると、その資格のクセがわかってくるのです。 この第四アマの資格は、受験勉強上ほとんど、各単位ごとの関連がほとんどありません。つまり、「無線工学の基礎」なんて章はわからんでも、ほかの章の問題は解けますし、Aを詳しく知っていないと、Bは全くわからない、という事がほとんどないのをわかってきたのです。 「無線法規」 「無線工学」 このように、何をどうしていこうか、と考えただけでも学習は楽になるのです。あとは、過去問を解いて記憶に定着させるくらいです。まとめて憶えておくべきものは語呂合わせや図表で、強引に覚えていけばいいだけで。
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