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はじめに−馬鹿の壁 養老孟司さんの有名な著書で「馬鹿の壁」という面白いエッセイ集があります。この本、とにかく杓子定規であったり、融通の利かない馬鹿な人と行動をおもしろく紹介してます。 最初は「( ´,_ゝ`)プッ、アハハ、バカジャネーノ」と思うのですが、段々読んでいるうちに、身につまされることが多くなってきます。 ( この本の1流の演出として日本の最高学府「東大」の馬鹿者をピックアップしているので、そのギャップがまたとない面白さを醸しているのですよ。) えてして私たちは、よくよく考えてみれば、知らず知らずのうちに「馬鹿の壁」にぶちかましをしているものなのですよ。 「よくわかる〜」「はじめての〜」でさえ、わからない 先ほどのページで基本情報技術者の2回の挫折を紹介しましたが、とにかく、市販されているテキスト・問題集が「できない」というのが、最大の問題でした。 過去2回とも、「よくわかる・はじめて系統のテキスト」にチャレンジ となってきたのです。いわば、2回も「馬鹿の壁」に自分からぶつかり玉砕してきたわけです。力押ししか考えられんからそうなったのです。 今回の勉強は、ズバリ、徹底的に読書をすることからはじめました。パソコン関係の本を読んで何とか、「よくわかる〜」「はじめての〜」系統のテキストについて行こうと思ったわけです。 図書館から借りてきて、徹底的に読みました。受験勉強の1/3は読書といっても過言ではないです。 まずそこからやろうと。 基本情報技術者をビジネスの観点から 今回(平成17年度春期試験)は落ちたとはいえ、「試験を受けに行き」「最後まで問題が解けた」ことは、わたしにとって進歩のある受験でした。 今回、平成17年度春期試験の成績照会と正誤表を見たついでに、情報処理推進機構:情報処理技術者試験センターにある「統計情報」を覗いてみました。 こんな統計情報はアタマが痛くなるのですが、お付き合いくだされ。 これまで、なぜ「よくわかる基本情報技術者」「はじめての基本情報技術者」系統の市販されていたテキスト・問題集がわからなかったのか、この統計ではっきりしたんです。 あのね、売られている本のマーケットは、理系のパソコン経験者・IT業界人を対象にしていることですかなぁ〜。 ま、キーワードはそのあたりですね。 社会人の受験で、勤務先別一覧を見ると、受験者の職種のほとんどが、パソコン・コンピュータ関係というのがわかります。 学生を見ると、社会人の勤務先ほど大きな差はないのですが、それでも情報系の人が多いことがわかります。 一番驚いたのが、小・中学校で合格している子がいることですがね。orz 要するに、おいらのような「大学受験は英語・社会・国語」で、学部でも「思想史系統」で、卒業後も算数や機械には縁がなかった人間は、受けないんですよね、基本情報技術者には。 極めて受験者数が少ないと。 だから、このようなど素人の人間は「マーケットがない」のです。人数が少なくてマーケットがないところにわざわざ資本を入れる人・業者もおらず、「まったくわからない人」対象のテキストが少ないわけです。 おいらが出版社の編集長なら「ど素人向けのテキスト」なんて作らないと思います。ど素人のマーケットは1割以下だと踏みます。 本屋で多くのテキストを立ち読みしてみましたが、どれも舌足らずの感じがしました。それもそのはずです。 だって、社会人なら業種は「ITかパソコン関係」で、学生でも「情報系等」対象にした「よくわかる・はじめてのテキスト」でして、執筆者の読者の設定が「おいらよりも遥かに高いレベルの読者」にしているのだと考えます。 ギャハァ 今思うに、市販テキストは、このような業種にいる人等にとっては、コンパクトにまとまっており、冗長な説明もないので「適している」のでしょう。 逆にわたしのようなど素人には、敷居が高いわけです。そのあたりを認識しているときっと、情報処理技術者の敷居が低く感じるはずですよ。 ど素人の人は、立ち読みすると、顔が引きつり、動悸がし、手に汗を握るほど、皆目何が書いているのかわからず、難しく感じてしまうのですが、それは至って普通な反応ということですよ。 どういう試験なのか、上記のIPAのリンクをたどれば受験者のデータがそろってるので、皆目わからず困っている人はいきなり勉強に取り掛かるより調査してみるほうがいいかもしれませんね。 意外に受験放棄組みが多いのも納得。 力押ししか考えられんからそうなるry
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