毒物劇物取扱者の独学‐文系が1発合格する勉強方法と傾向と対策

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 毒物劇物取扱者を独学で1発合格をめざす文系の人に、独学の序盤・中盤・終盤の勉強方法をわかりやすく説述。暗記と記憶の「3つ」のコツも、併せて掲載。理系資格の毒物劇物取扱者だが、文系でも、本ページで対策を得れば、独学合格が可能です。

はじめに

 本ページは、毒物劇物取扱者の「時期別」の勉強方法を述べています。

 学習計画を立てる際の、参考にしてください。

 科目別勉強方法は、「法規」「基礎化学」「貯蔵・取扱・性質」を、一読願います。

インデックス

  1. 序盤の独学
  2. 序盤の独学
  3. 終盤の独学
  4. PDF過去問について
  5. PDF過去問はタブレットで
  6. 暗記と記憶のコツ1‐問題演習
  7. 暗記と記憶のコツ2‐細切れ時間
  8. 暗記と記憶のコツ3‐数を決めて暗記
  9. まとめ的なこと

序盤の独学

 独学序盤は、まず、「ざっくりとテキストを読む」です。

 毒物劇物取扱者試験が、どういうものかを、掴むような感じで、目を通していけばいいです。

 しかし、注意してください。

 「実地」「取扱」のところを、まともに読んではいけません。

 ここは、細々とした“箇条書き”のオンパレードで、まじめに読むと、失神します。本当に、ざっくり、目を通すだけでいいです。

 文系の人は、最初は、見慣れない毒物劇物の名称や性質その他に、苦痛を“かなり”感じるはずです。わたしもそうでした。

 しかし、何回も目にするに従って、どんどん慣れていくので、そこまでは、我慢の毎日です。配偶者を思い浮かべれば、あらゆることに我慢できるはずです。

 んで、読み進めるのと並行して、テキストに付いてくる練習問題を解きます。

 餅の論、チンプンカンプンでしょうが、答えを見ながらでもいいので、とりあえず、問題演習の「数」を稼いでいってください。

 こんな感じで、問題を解きながら、テキストを最後まで、1周通して読み通します。

中盤の独学

 独学中盤となったら、「テキスト読む‐過去問を解く」です。

 テキストを一通り読み終えれば、(毒物の○○、見たことはあるな~)とか、(劇物の××、見覚えはあるな~)くらいのレベルに、到達しているはずです。

 そのくらいになれば、果敢に、過去問に入ります。

 実力的にまだまだの状態でも、過去問に着手します。

 最初は、あまりの解けなさに、(こんなんで、受かるンかいな?)と不安に思うことでしょう。わたしもそうでした。

 しかし、テキストなり解説・解答なりを見つつ、過去問を解いていってください。

 んで、過去問を解いたら、解説を読み、テキストの該当箇所を読み、記憶に勤しみます。

 わたしのやり方ですが…、

 

 …な風に、過去問に出てきたものを、テキスト等の該当箇所に、マーカーで塗っていきました。

 こうすると、そこそこ“頭”に残ったものです。

中間目標‐過去問の“もの”だけ制覇

 テキストに羅列されている各化学品の性質等は、一時に、憶えられるわけがありません。

 よって、「中間目標」を設定します。

 「中間目標」としては、「過去問制覇」です。

 兎にも角にも、「過去問」に載っている化学品だけを、丁寧に押えていきます。

 「逆」を言うなら、「過去問」に出たもの以外は、押えなくてよい、といった次第です。

 アレもコレもと、手を出すのは、悪手です。

 過去問だけでも、そこそこ、実力は付きます。

 ひとまずは、「過去問」の制覇に、手間と時間を集中投下します。

 過去問のほか、問題集もある人は、同様に、問題集の制覇のみに尽力します。

終盤の独学

 過去問や問題集が仕上がってくる独学終盤に駒が進めば、「仕上げに、受験予定の都道府県のPDF過去問を、2~3回解く」ことを目標にします。

 PDF過去問を解けば、個々の都道府県の試験傾向がわかります。

 んで、当該傾向を元に、各論点の「暗記と記憶」に勤しみます。

 たとえば、「廃棄」や「用途」が、ほぼ毎年出る県なら、テキストの該当箇所を、「5回くらい」見て、本格的に覚えこんで行きます。

 逆に、出ない論点は、ざっくり押える感じにしていきます。

 わたしの受けた「旧大阪府」では、「劇物当て」や「貯蔵」、「漏洩時措置」がちょっとしか出ないので、ざっと見るだけにして、比較的よく出る「鑑別」に労力を回していました。

 こういう感じで、PDF過去問を解き、出題傾向を掴み、それに応じて、テキストを憶え込んでいってください。

 最終的に、過去2~3回分のPDF過去問が『9割』近く解けるようになっていれば、本試験でも、穏当に合格できるはずです。

PDF過去問について

 

 主催者の都道府県のWebサイトで、過去問がPDF形式で配布されています。

 当該PDF過去問は、傾向把握のために、必ず解かねばなりません。

 先述したように、本試験は、都道府県によって傾向が異なるため、どの論点に尽力して、どの論点を捨てるかを把握しておかねばなりません。

 出ないところをやるのは、時間のロスです。

 また、毒物劇物取扱者試験では、“同じ問題文で同じ答え”という『ボーナス問題』が出る可能性が高く、そういう“おいしい試験情報”を得ることで、点数の底上げが可能となります。

 最高の足切り回避です。

 このように、解ける・解けないは別にして、一度は、公式のPDF過去問に、目を通さなくてはいけません。

 試験勉強に、ある程度、目処が立ったら、さっさとPDF過去問に手を付けてください。

PDF過去問はタブレットで

 ところで、PDF過去問の問題演習ですが、「タブレット」での閲覧が効率がいいです。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

暗記と記憶のコツ1‐問題演習

 テキストの各毒物劇物の“膨大なキーワード”を憶えるのは、実に骨が折れます。

 第1のコツですが、「テキストよりも、問題演習」です。

 テキストの読むより、問題を解きながらの方が記憶に残ります。

 問題演習を繰り返せば、ある程度、記憶に残ります。んで、問題演習では覚えられなかったものを、テキストを精読して、腰を据えて暗記していく、といった寸法です。

暗記と記憶のコツ2‐細切れ時間

 んで、第2のコツですが、暗記と記憶は、主に、通勤・通学時間といった、「細切れ時間」を中心にして、憶えていくようにします。

 配偶者から蛇蝎のように嫌がられますが、『トイレ』にテキスト等を置いておいて、暗記に勤めるのも乙なものです。

 見るだけでも、記憶は維持できます。

 机の前で憶えるよりも、こうした“使われていない時間”で憶えた方が記憶のノリがいいです。

 机の前では、問題を解いたり、過去問を解いたり、テキストを読んだりする時間に充てましょう。

暗記と記憶のコツ3‐数を決めて暗記

 「鑑別」や「用途」、「廃棄」等の論点は、正直、機械的に憶えていくしかありません。

 わたしは、これらの暗記は、「数」を決めて、憶えていきました。

 テキストのリストや表は、先の細切れ時間のほか、“夜寝る前に”、10個なり20個なりを憶えるようにしていました。

 もちろん、すぐ忘れるのですが、やはり、何回も見ていくうちに、頭に残るようになります。

 ざっと眺める・目を通すだけでも、かなり効果があります。

 暗記は、いっぺんにやると大変な苦痛ですが、毎日少しずつなら、嫌気も差しません。

 特に、「寝る前の機械的暗記」は、すぐ入眠できるので、夜酒も激減します。肝臓にもやさしい勉強方法を、ぜひとも、お試しください。

こまごましたもの

 毒物劇物取扱者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「毒物劇物取扱者の投稿記事 」で、ヒマな時間を潰してください。

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