毒物劇物取扱者を独学で1発合格をめざす文系の人に、「貯蔵・取扱・性質」+「実技」の勉強方法をわかりやすく説述。基本的に、暗記科目だが、憶えることは膨大。文系でも、本ページで傾向をつかんで対策を執れば、独学合格が可能です。
「貯蔵・取扱・性質(実技も含む)」ですが、一口で言うと、「膨大なボリューム」です。
ですから、文系の独学では、毒物劇物の1つ1つを、テキストで覚えていくような、『苦行』をしてはいけません。必ず挫折します。
本格的な「暗記と記憶」の作業に入るのは、中盤以降です。
まず、ざっくりテキストに目を通します。
“決して、憶えようとはせず”、確認程度くらいでOKです。
一通り読めたら、即断に、問題集に挑戦します。
ほとんどの問題は解けないでしょうが、文系なら、それが普通です。
んで、テキストを見ながらでいいので、選択肢をテキストで調べるような感じで、問題を解いていきます。
んで、テキストで調べたところは、蛍光ペンでマークして、復習の目印とします。
とりあえずは、上記作業を、過去問・問題集の最後までやっていきます。
ここで、「貯蔵・取扱・性質」のコツですが、各毒物・劇物で、最も多く問われる論点は、「固体か液体か気体か」、「色」、「臭い」なのです。
反対に言えば、「廃棄」とか「用途」といったものは、出ることは出るにせよ、ごく限られた出題です。
んなもんで、まずは、各化学品の「固体か液体か気体か」、「色」、「臭い」に着目して、憶えていきましょう。
他の特徴は、「後回し」で、追々と押えていけばいい、ってな次第です。
各毒物劇物には、かなりの記述がありますが、どこがよく出るかがわかれば、憶える苦労も減ります。
どこに尽力すればよいか、納得してから、「暗記と記憶」の作業に入っていきましょう。
試験に「先入観」は、実に、危険です。
よって、都道府県ごとに、傾向はあるにせよ、取り敢えずは、テキストと過去問の制覇を目指します。
コツなのですが、この時点では、ガチ暗記は無用です。
憶えるのは、“取りあえず、テキストの問題や、過去問で問われたところに限定します。
「毒物劇物取扱者の独学」でも述べているのですが、毒物劇物試験は、「都道府県」によって、「差」のある試験です。
んなもんで、テキストのある論点を一生懸命憶えたのに、本試験では、ほとんど出題実績がなかったなどの、齟齬が生じやすくなっています。
本格的な「暗記と記憶」に入るのは、PDF過去問を、解いてからにしてください。こちらの方が、効率がいいです。
まあ、「ガチ暗記は無用」とはいえ、「教材レビュー」で紹介するテキスト・過去問の分量は、*そこそこ*あるので、これらがスラスラ解けるくらいに暗記が進んでいれば、かなりの実力が付きます。
「実技試験」ですが、基本的には「ペーパー試験」であり、やることは、「貯蔵・取扱・性質」とほとんど変わりません。
おおむね、区別する必要はないので、「貯蔵・取扱・性質」の勉強の延長でやっていけばいいでしょう。
なお、受験地によっては、当該「実技試験」に、固有の対策が必要なところもあるので、各自で受験予定地のPDF過去問をチェックしてください。
先述したように、毒物劇物試験は、「都道府県」によって、「差」のある試験です。
たとえば、「特定毒物」がほとんど出ないところもあれば、1~2問は出題されるところもあったりするのです。
たとえば、「用途」「廃棄」「鑑別」も、「都道府県」ごとに、出題傾向に「差」があって、ほぼ例年出るところもあれば、まったく出ないところもあります。
んで、論点個々にも、そこそこ「差」があります。
たとえば、「廃棄」にしても、特定の廃棄方法しか問われないところもあれば、廃棄方法の全般が問われたりするのです。
んでもって、「廃棄」のうち、個々の廃棄のうち、問われる化学品がほぼ決まっているところもあれば、そうでないところもあるのです。
試験全般を通してみても、特定の化学品が“やけに出る”ところもあれば、出題される化学品は固定化されず、ランダムに出題されたりするのです。
このような塩梅なので、先に述べたように、テキスト・過去問を繰り返して、ある程度の実力が付いたら、以降は、受験地の傾向に沿った試験勉強に切り替えます。
公式には、過年度の試験問題がダウンロードできるようになっているので、「最低でも3年分」は、ダウンロードして、傾向を研究してください。
んで、受験地の傾向がつかめたら、先に述べたように、都道府県のポイントを絞って、「暗記と記憶」に、本腰を入れていきます。
PDF過去問ですが、当該PDF過去問に出た「化学品」は、すべてチェックしておきましょう。
毒物劇物試験では、「過去問の使い回し」が多いので、皆さんが受験するときに、過去問の選択肢なり問題なりが、再び、登場する公算が高いです。
前に一度見た問題を取ることほど、費用対効果の高い作業もありません。
(こんなん、もう出ないだろう)と、訝しく思うものでも、一応は、チェックして、解けるようにはなっておきましょう。
「貯蔵・取扱・性質」ですが、文系にとっては、初見のものばかりで、しかも、カタカナの長ったらしいものや、専門的なものが*膨大*のため、最初は、絶望するはずです。
大事なことは、「あきらめない」です。
わたしも、最初は、その『数』に唖然としましたが、本試験時には大体は把握できるようになってました。
テキストや問題集にて、何回も接するうちに、次第に憶えていきます。
早々にあきらめず、配偶者のように、根気よく接していきましょう。
「性質等」は、努力がストレートに結果に出るので、コツコツ、やっていけば、穏当に合格点は確保できます。
ところで、「暗記と記憶」のコツを、「序盤・中盤・終盤の勉強方法」に述べていますので、一読をお願いします。
「勉強方法」については、以下の記事も、参考にしてください。
・法規
・基礎化学
毒物劇物取扱者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「毒物劇物取扱者の投稿記事 」で、ヒマな時間を潰してください。
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