宅建の独学‐上級編 追い込み宅建:「やるべきことは?」

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

  宅地建物取引士(宅建)の独学の上級編。試験勉強開始3~6ヶ月の、試験勉強の中盤から終盤にかかる人が対象。予想問題集・模試問題集の活用や、中盤~終盤にかけての目標を述べる。個別論的に、「法改正」「民法」「宅建業法」の追い込み作業を述べる。そのほか、「合格する人ならやっている」ことや、厄介な「統計」の対処法を述べる。最後の詰めを極めたい人に。

告知的なこと

 

 本試験の“気休め”になるものを、たとえば、「宅建「難問枠」とは?‐受験生の心構え」などを、「ブログ:宅建直前対策」に挙げています。

 試験日が近づいたら、一度、目を通してみてください。

本試験までのこと‐ひとくちガイダンス

 「あと、何をしたらいいのか?」とか「合格を確実にするには?」に答える上級ページです。「3~6ヶ月を経過した人」が対象です。

 「やってはいけない」や、「合格する人ならやっている」くらいは読んでいってください。

 ところで、宅建の基礎情報は「初級編」を、勉強開始後1~3ヶ月の人は「中級編」を、過去問演習は「宅建 過去問+解説」を、参考願います。

 独学向け予想・模試問題集は、「宅建:予想問題集等」にまとめています。問題演習の数を確保してください。ここまでやってりゃ、穏当に「合格」です。

インデックス

  1. やってはいけない
  2. 宅建の大原則
  3. 最終目標
  4. アレコレ追い込み
  5. 合格する人ならやっている1
  6. 合格する人ならやっている2
  7. 合格する人ならやっている3
  8. 合格する人でもやらないかも

やってはいけない

 中盤~終盤以降、宅建の試験勉強で、やってはいけないことは、以下の…、

 ・法律“学”の勉強

 ・深夜勉強

 ・体調軽視

 …3つです。

法律“学”の勉強

 わたしにはわからないのですが、「民法」を勉強したためか、「法律」の勉強が面白くなる人がいます。

 「論理」の「体系」にしびれたのか、法律のウンチクを、長々と述べるようになるのです。

 宅建士に、法律の深い解釈は、求められていません。

 法律を“学”として勉強したいなら、宅建に合格した後で、上級法律資格でやりましょう。

 判例知識や法解釈を過度に追求しても、試験にはまず出ないので、合格が遠のくだけです。

 余計なことは、無駄。宅建で求められる範囲に絞って、勉強しましょう。

深夜勉強

 中盤以降は、どうしても、深夜にまで、試験勉強が到ることがあります。

 しかし、本試験は、「昼」に行なわれるので、「深夜型」だと、実力の発揮が妨げられるおそれがあります。

 試験1ヶ月前から、ド深夜の勉強は、意図的に避け、朝に回して、「昼」に頭が動くよう調整しておきましょう。

体調軽視

 無理に無理を重ねても、体調を崩してしまえば、そのがんばりは、即、雲散霧消します。

 最悪は「風邪」。「風邪」は、「-5点」の減点と同じです。穏当に、落ちます。

 試験1週間前から、「体調管理」に努めてください。疲れているなら、寝ましょう。

 きちんと勉強した人なら、相応の実力が備わっているので、1~2日、休んだところで、合否には影響しません。

 体調不良は、避けられる『事故』です。

【上級】でも‐宅建大原則

 繰り返しておきます。

 宅建合格の大原則は、『取れる問題は、1問たりとも落とさない、取る。』です。

 もはや、「掛け声」ではありません。

 テキストに載っていることや、過去問に問われたことは、『1つたりとも落とさない』ように、復習に勤しんでください。

 まず、『まだ終わっていない』ものを、終わらせましょう。

 んで、苦手科目でも、最低限度、過去問レベルのものは、解けるようになっておきましょう。(選択肢と答えを、最悪、憶えてしまいましょう。)

 メモ・ノートを解禁して、苦手論点・要再暗記・間違ったところを徹底して潰しましょう。

 宅建は、「1点」を取る試験です。「1問」と「1選択肢」の制覇を徹底してください。

最終目標

 最終目標は、『テキスト3回精読・過去問10年分を3回。予想・模試問題集を1~2冊・1~2周』です。

 序盤~中盤で、とりあえず、テキスト1回・過去問1回は済んでいるので、中盤~終盤では、残る「2回分」といった次第です。

 合格は、『』で決まるので、とにかく、テキストと過去問の『』を、やり遂げましょう。

 そして、過去問だけで受かるのは昔の話です。

 予想問題集・模試問題集を追加して、問題演習の数を稼ぎます。

 新規の問題演習で、「わかってない」「できてない」「憶えてない」を、潰していってください。

追い込み個別対策

 中盤から終盤にかけて、知っておくとよい『追い込み』は、以下のとおりです。

法改正はご用心

 宅建では、かつては「法改正」が頻出事項でしたが、最近では、影を潜めて、すぐには出題されないようになっています。

 昨今の傾向では、改正のあったときから、2~3年経って、出題されるように見受けられます。(たとえば、H28改正の営業保証金の宅建業者の除外や、インスペクションなどが、H30の試験に出た、などです。)

 よって、直近の「法改正」をしなくていいと考える方も、おられる事でしょう。

 しかし、私は、やるべきだと断言します。

 出題者の傾向を見るに、受験生の盲点を突いているように思われてなりません。

 多数の受験生が、(法改正は出ないから、やらなくていいか)と、思うようになった頃を見計らって、法改正がドカンと問われるおそれがあります。

 ちなみに、不動産資格の「管理業務主任者」ですが、この資格も、法改正が出なかったのに、いきなり、H30で「3問」も出題されて、受験生に青天の霹靂の煮え湯を浴びせています。

 万が一、「法改正」を出されたら、勉強していないと、落ちます。致命的な失点です。

 法改正のボリュームは、そう多くないのですから、『保険』の意味で、やっておくべきです。

民法・・・判例と条文

 「民法」ですが、最初は戸惑った判例も、今となっては、ある程度、理解できるはずです。

 判例はコスパ高し。積極的に、判例に当たっていきましょう。過去問の判例問題だけ、解くのもOKです。

 参考:民法「判例」の過去問リスト

 次に、積極的に、条文に当たっていってください。

 テキストを読む際、過去問を解く際、1つ1つ、条文に当たって、条文の内容を押えていきましょう。

 今では、辞書のような六法を買わなくても、「PDF」で民法の全条文が見れます。

 「民法 PDF」などで、検索してみてください。

 なお、「PDF版民法」ですが、ノートPCやスマホ等で見るよりも、8~10インチのタブレットで見るほうが、能率がいいです。

 コスパが断然いいのは、「Fire HD」です。

宅建業法・・・復習+再暗記+精読

 終盤ともなれば、宅建業法のほとんどの論点が終わっているはずです。

 よって、テキスト精読をして、知識の整理に努めてください。過去問に出たところは、特に丁寧に読みましょう。

 出題者は、(ここは何度も出てるからもう出ないだろうー)と考える受験生を、貶めるのが大好きなのでしょう。試験に出たところは、再度、出る公算が大・大・大です。

 同時に、「再記憶・再暗記」にも、尽力してください。

 曖昧なキーワード、数字、語句に遭遇するたびに、憶え直しましょう。

 再記憶は、意外に、楽です。一度憶えたら、再記憶は容易です。

 「再記憶・再暗記」のコツは、「手短に」。5分くらいで、ささっと、憶え直してください。

 んで、翌日、昨日は何を憶え直したか、思い出してください。再記憶が成功していたら、即、口に出せるはずです。失敗していたら、(アレ?昨日は何をやったけ?)なります。この場合、テキストを開いて、再チェックしましょう。テキストは身近なとこに。

それ以外の科目・単元・論点

 「民法」と「宅建業法」以外は、予想問題集・過去問題集を利用して、復習に努めるとよいでしょう。

不動産鑑定評価・地価公示法、景品表示法 、住宅金融支援機構

 さて、不動産鑑定評価・地価公示法、景品表示法 、住宅金融支援機構ですが、これらの単元には、特色があります。

 毎年、ちょっとずつ、新規の問題・選択肢が登場するところです。

 試験問題の大半は、定番論点・頻出論点で構成されているのですが、例年、これまでにはない、選択肢が出てくるのです。

 

 先の画像のように、「年輪化」といわれる「定番+α」の出題が大いに予想されます。

 よって、テキストにて、今までに出ていないところを、丁寧に精読することで、点数の可能性が格段に上がるのです。

 小難しいところを読むのは面倒ですが、都市計画法や建築基準法のクソ暗記とどっちがいい?と自問すれば、単にテキストを読むだけのほうが「楽」なのは決まっています。

 不動産鑑定評価・地価公示法、景品表示法 、住宅金融支援機構の3単元は、テキストの精読が実に有効なので、時間を見つけては、テキストを開いてみてください。5分・10分で十分です。

合格する人ならやっている1‐税法

 「税法」ですが、正直、テキストの範疇を超える出題が多いので、取れて1点なのが実情です。

 よって、主要な民法・宅建業法等がまだ終わっていないなら、「税法」は、「捨て問」としましょう。

 しかし、です。

 ある程度、済んでいるなら、「税法」も勉強しましょう。

 やっぱり、合格している人は、「税法」も、勉強しているからです。

 わたしが恐れるのは、「税法」が、本試験の『調整弁』に使われることです。

 例年、税法は難しいのですが、税法を捨てる受験生が増えれば、出題者は、意図的に、税法をやさしくして、取れる問題を出すように思われます。

 よって、「捨て問」とした受験生は、致命的な失点を犯して落ちる、といった塩梅です。

 「税法」は、1科目あたり3~4日もあれば、基礎はできます。後は、過去問を解いて、要領を掴むだけです。

 クソ面倒でクソかったるいですが、何気に、宅建受験後に残るのは、「税法」の知識だったりします。

 また、宅建の「税法」は、ファイナンシャルプランナーの試験科目と被っているので、宅建以後の資格取得に、有効であります。

 参考:FP技能士3級の独学

 参考:FP技能士2級の独学

 宅建は、1点を取る試験です。

 コスパは悪くても、さらなる1点を確保するため、「税法」まで、勉強しておきましょう。いろいろ、動機付けてみてください。

合格する人ならやっている2‐都市計画法・建築基準法

 先の「税法」と劣らない極悪コスパなのが、「都市計画法」と「建築基準法」です。

 兎にも角にも、両法は、コスパが悪いです。憶えることが膨大、範囲も膨大、数字をひたすら憶えなくてはいけません。

 しかしながら、合格する人なら、「都市計画法」と「建築基準法」とを、きちんと勉強しているのです。

 テキストを精読し、定番論点を1つ1つ正確に憶え、過去問に出たことを押えています。

 過去問に出ていない未出題のところも、丁寧に、押えています。

 合格を確実な『物』にしたいのであれば、コスパは極悪でも、「都市計画法」と「建築基準法」を、やっておくべきです。

 先の「税法」でも述べたのですが、本試験の『調整弁』に使われるのが怖いのです。

 例年、取れて「1点」です。それぞれ2題出題なので、4問中「2点」取るのがせいぜいです。年度によっては、難しくて、「0点」のときだってあるでしょう。

 しかし、「都市計画法」と「建築基準法」は、コスパが悪い、よって、「捨て問」にする・勉強しないという受験生が増えれば、出題者は、やさしい問題を繰り出して、受験生の失点を突いてくると思われるのです。

 両法は、点を取るというよりも、致命的な失点をしないための「保険」として、勉強しておきましょう。

合格する人ならやっている3‐統計

 たかが1問のため、白書などいちいち読んでられないのが「統計」です。

 しかし、です。

 繰り返しますが、宅建は1点を追う試験なので、コスパ極悪の「統計」でも、点数の可能性を上げておきたいのです。

 「統計」は、予想問題集・模試問題集で問われたものを、そのまま、憶えましょう。

 本試験の会場へ行く電車の中で、選択肢に出てきた「数字」をぶつくさ憶えましょう。会場に着くと、意外にすることがないので、予想問題集・模試問題集の「数字」を、憶えましょう。

 予想問題集・模試問題集は、受験のプロが作るので、素人のわたしたちに比べれば、「山勘」も当たる可能性が高いです。

 「統計」は、自分で追うよりも、プロの研究結果をそのまま取り入れるほうが効率的です。

 んで、プロが外したなら、そういうもんとして済ますだけです。そもそも、「捨て問」なので、深く追求しないようにしましょう。

合格する人でもやらないかも‐その他の法令上の制限

 「法令上の制限」では、おおむね、都市計画法等のド定番法律が問われるのが常です。

 しかし、本当に時々なのですが、「その他の法令上の制限」として、自然公園法・都市緑地法・生産緑地法・津波防災地域法など、諸々の法律が問われる年度があります。

 参考:H29 22問:法令上の制限‐各種法令

 まず、当該単元は、主要な科目が終わってからにしましょう。いうまでもなく、毎年出るわけではないからです。

 個人的には、「税法」まで終えてから「やる」、くらいでいいかと思います。

 「その他の法令上の制限」は、最後の最後に、通勤・通学時の空き時間に、ざっとテキストを見て、問われるポイント(許認可権者)を見ておけばいいでしょう。

 以上、「宅建の独学」でした。

宅建のこまごましたもの

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