簿記2級の独学

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 簿記2級の独学に必要なことを最小限にまとめています。新論点の動向や直近の傾向、勉強方法、合格率、独学向け教材など。その他、簿記3級から受験する際の注意点や“救済試験”についても、併せて説述。理論穴埋めやパターン学習の是非、部分点など、最近の簿記2級受験に必須の情報も。反復と繰り返しと過去問演習は、2級でも鉄板で、おおむね「3回」。あきらめなければ受かる。

独学向け教材を使う

 簿記2級に独学合格するには、「独学向け教材をそろえること」が必須です。

 2級の市販教材は「教材の差」がすこぶるあり、試験勉強が順調でない人は、だいたい教材がダメです。値段は、大きく変わりません。独学向け教材を使うことを徹底してください。

 昨今の2級は格段に難化したうえ、新論点が多数追加されたため、きちんと勉強しないと“まぐれでも受からない試験”に変貌しています。

 本格版教材は、質問体制が整っていたり、初心者向けの説明があったりと、独学の効率が違います。

 教材の詳細は、「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドクサイ人は…、

 テキストは、商簿「合格テキスト 日商簿記2級 商業簿記」を、工簿「合格テキスト 日商簿記2級 工業簿記」を使います。

 問題集はそれぞれ、「合格トレーニング 日商簿記2級 商業簿記」と「合格トレーニング 日商簿記2級 工業簿記」で問題演習します。

 過去問は、「合格するための過去問題集 日商簿記2級」にします。

 予想問題集は、TACの「TAC直前予想 日商簿記2級」や「無敵の簿記2級」、成美堂の「日商簿記2級完全予想模試」などを使えば、支障はないでしょう。

 なお、古本は厳禁です。

 平成28年から平成30年にかけて、簿記2級の教材は、毎年一新されるので、古い年度のを買っても意味がありません。

 ご購入の際は、必ず「平成29年(2017年)度版対応」とか、「平成28年(2017年)度・新出題区分対応」といった文言を確かめてください。

電卓について

 簿記2級ともなると、電卓を「打つ量」が桁違いに増えます。特に、原価計算では“打ちまくり”なので、高品質な電卓が必須です。

 使用電卓の詳細については、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」、「簿記2級の電卓事情」で述べていますが、読むのがメンドウな人は、わたしが使っている「DF-120GT」を使えば支障はないでしょう。個人的に全く不満がありません。

 カシオ計算機-DF-120GT

 なお、手持ちの電卓が、本試験で使えるかどうか不安な方は、「簿記の電卓」を参考ください。

 また、電卓の打ち方を、「簿記のコツ-それは計算機」や「計算機打ち方例」で述べてます。「検算のコツ」も知っておくと、磐石です。

重要:第148回(H29年度11月試験)の受験生

 ご存知かもしれませんが、次回の第148回(H29年度11月試験‐本試験日11月19日)から、弩級論点の「連結会計」が出題されます。

 最初に結論から言うと、「第148回は、模試感覚で受ける」と、「対応策は、テキストと問題集、予想問題集をきっちり仕上げるくらいしか、やりようがない」です。

 「連結会計」の出題について、市販教材を調べたり、簿記1級の過去問を見てみたり、情報を追ったりしましたが、結局は、“連結会計がどうなるか、蓋を開けてみない限り、誰もわからない”という次第です。

 「連結会計」の予想が難しいのは、ボリュームのある論点だからです。ボリュームが大きいので、第1問の「仕訳問題」では、出しようがありません。連結用の仕訳を1~2つ出題しても、意味がないためです。

 で、第2問の「個別問題」となると、「連結会計」の規模が大きすぎて尺が足らないのです。丸々出すとボリュームが大きすぎて他の問題にしわ寄せが行くし、反対に、簡易な問題にすると簡単すぎて皆が点を取るといった次第で、実に、出しにくいのです。

 じゃあ、第3問の「総合問題」で、「連結会計」を出そうとすると、これまた、不都合が生じます。

 簿記2級は、「中小事業者」向けを謳っています。しかし、中小事業者で、「連結会計」を導入しているのは、まだまだ少ないのが現状です。

 すなわち、「実務重視」で行くなら、従来の「試算表」や「財務諸表」を出すほうが“よほどに実務重視”といった次第で、これまた、第3問でも、「連結会計」を問い難い、といった寸法です。

 出題の側も、“いったい、どう出したらいい?”というのが、実際かと思われます。

 このように、「連結会計」の論点は、混沌としており、誰も、見通しが立たない、といった次第です。

出題者を、相手にしない

 現時点の簿記2級試験は、かなり混沌としていて、予想不可なのが実情です。

 ですから、重要なことは、『自分のできることに、集中すること』です。

 ご存じのように、出題者は、受験生の斜め上を行きます。

 典型的な例は、改定前の試験です。大多数の受験関係者は、大改定が始まって試験がド混乱する前に、これまでの受験生を一掃させるため、合格率は上がるだろう、と考えられていました。

 しかし、蓋を開けると、改定直前の141回と142回は、合格率が「10%台」と、これまでの試験でも、有数の低い合格率となりました。これには、わたしも、何考えてんの?と、目を疑いました。

 出題者は、一事が万事がこうです。連結会計がどう問われるか、予想しても無駄です。出題者は、相手にしないのが一番なのです。

第148回は模試感覚で

 第148回は「模試感覚で受ける」といったのも、受験生としては、100%合格できる対応ができないためです。

 出題者は、ホント、斜め上に出てくるので、ぶっ飛んだ出題がなされる可能性が高いです。こうこられると、受験生としては、『手』が出ません。

 「1回で合格」と思うと、プレッシャーがきつくなりますが、「次回は模試、本試験は次々回の2月」と考えておけば、気も楽です。わたしが、今、受けるなら、1発合格はあきらめて、2~3回の受験は見据えて、本試験に臨むでしょう。対応不可のもので、心気をすり減らすのはいただけません。

 こんな次第で、第148回試験は、「どうにも対応が難しい」ので、模試感覚で臨むのがよいかと思います。

 ただし、受験放棄はダメです。先ほど述べたように、出題者は斜め上を行きますから、極難とは反対に、「連結会計を、誰でも解けるような、やさしい問題」にしてくる可能性も捨てきれないからです。

 とりわけ、新論点が一番最初に登場するときは、テキストレベルの問題になることが多いため、受験放棄だけはやめるべきです。もし、“カンタン”だった場合、大損です。

 こんな次第で、「やることをやり、模試を受けるような感じで、本試験だけは受ける」というのが、大改定中の処し方かと思います。

テキストと問題集、予想問題集をきっちり仕上げる

 受験生にできることは、「テキストと問題集、予想問題集の連結会計のところを、きっちり仕上げる」ことです。

 「連結会計」の基礎・基本事項だけ、徹底します。

 本試験の「連結会計」が、基礎・基本の範囲から逸脱した出題なら、“どうしようもない”で諦めます。おそらく、ほとんどの受験生も同じ事情です。ですから、他の問題に活路を見出します。

 本ページ下の方の「目利きと見切り」のところでも述べていますが、「連結会計」が頭を抱える問題だった場合、おそらく、他の問題の難易度は“ゆるく”なっていて、点が取りやすい『処置』のある可能性が大です。出題者は蛇ですが、鬼ではありません。

 んなもんで、そちらで「点数を稼ぐ」といった次第です。

 で、取れる問題をごっそり確保できたら、残りのすべての時間を、「連結会計」に充てる、といった“メリハリのある解答こそ、合格のコツ”です。

 反対に、「連結会計」で点が取れそうならば、尽力して取りに行きます。

 今回の試験で、「連結会計」でできることは、このくらいかと思います。「やれることだけ」がんばりましょう。

 また、言うまでもないですが、「連結会計」ばかりに注意が行きがちですが、新論点に採用されたばかりの「リース取引」「外貨建取引」「課税所得の算定」「圧縮記帳」も、きっちり仕上げておきましょう。

受験生が、新論点で知っておくべきこと

 ご存知のように、簿記2級は、現在、「大改定」のまっただなかで、どうしても新しく追加される「新論点」に目が行ってしまいます。

 しかし、本試験においては、新論点の出題は、「2~3割」となっています。(公式で明言しています。)

 反対に言えば、試験問題の「7~8割」は従来の論点、といった塩梅です。

 ですから、新論点ばかり勉強していても、旧論点が疎かだと「落ちる」のです。

 どの論点も遺漏なく勉強しておく必要があることを、肝に銘じてください。

 受験生なら誰しも、新論点の方に不安を抱くでしょうが、実は、旧論点のほうが「怖い」ので、肝に銘じておきましょう。

直近の合格率

 直近の第146回(H29.6.11)の合格率は「47.5%」と、近来稀に見る、高い合格率となりました。

 しかし、これは、一種の『救済試験』なので、当てにできません。

 大改定開始の簿記2級は、低い合格率が連続していました。

 前回の第145回(H29.2.26)は「25.0%」で、前々回の第144回(H28.11.20)は「13.4%」と、143回は「25.8%」、142回は「14.8%」といった寸法です。

 当該「47.5%」という合格率の背景には、11月試験で「連結会計」が出題されるために、何度も落ち続けている受験生の負担を減らす意図があるように、見受けられます。

 「47.5%」という数字が、次回・次々回も続くことは、これまでの合格率の推移からして、あまりないです。

 反対に、高合格率の後こそ、ガクンと下がることが多いです。しかし、出題者は、本当に斜め上を行くので、また、同じような数字が続くことも、これまた、否定できません。

 こんな次第で、今は、「試験そのものが揺れ動いている状況」なので、データうんぬんを考えることは無駄です。

独学方針

 一口で「独学合格」を言うなら、「過去問演習+問題演習」です。

 簿記2級は、たとえば、「基礎」が大事とか「理解」を重視などと、いろいろに言われていますが、とどのつまり、「問題演習の量を確保する」ことが一番の対策です。

 「基礎や理解に欠けているのが腑に落ちる」のは、色々な問題を解いて、実力不足を痛感したときです。

 (あーこういう風に問われるから、基礎・基本が大事なんだなー)を、身につまされる経験をするのが、「問題演習」の肝であります。

 従来の「テキスト読解」と「過去問演習」に、「予想問題集」や「模試問題集」を加えて、問題演習の量を確保してください。

工業簿記・原価計算を重視

 はじめて簿記2級を受ける人は、「工業簿記・原価計算」を重視してください。

 どうしても、“とっつきやすい商業簿記”や、うわさの「新論点」から手を付けたくなりますが、まずは、「工業簿記・原価計算」からです。

 というのも、商業簿記は、大改訂もあり、また、応用問題が多く、そのうえ、ガクンと難易度が上がる危惧が「大」で、安定した得点源にならないからです。

 対して、「工業簿記・原価計算」の方は、比較的傾向が安定しており、「得点源」となる科目となっています。

 わたしの観察でしかありませんが、「工業簿記・原価計算」をみっちり勉強した人ほど、試験に“滑り込みで”受かっている感が「大」です。

 勉強方針は、「工業簿記・原価計算で点数をざっくり確保し、商業簿記は失点を抑える・取れる問題は確実に取って点数を上積みする」といった手合いです。

文系は少しずつ『やる』

 工業簿記・原価計算は、極端に言うと「データ解析・情報処理」で、理系の人なら、割かしスンナリ行きますが、文系の方にとっては、暗夜行路・四面楚歌・五里霧中で、配偶者なみにクソメンドクサイのが実情です。

 しかし、先述したように、工業簿記・原価計算の出来で、合否が決まるのが昨今の簿記2級です

 序盤は、砂を噛むようで、かったるくて、頭痛がするのは重々承知ですが、少しずつ、工業簿記・原価計算を進めていってください。

 苦しいこと・面倒なことは、少しずつ消化するのが独学の定石だからです。

 最初はチンプンカンプンでも、じっくり腰を落ち着けて、勘定連絡図を追っていけば、ガチ文系でも、必ずできるようになります。(上述した推薦教材なら間違いないはずです。)

 工業簿記・原価計算は追い込みが効かない上に、なかなか実力がつかないので、早め早めに着手します。ぶっちゃけいうと、先に済ませてもいいくらいです。

学習方針

 簿記2級の学習方針は、4つあります。

反復と繰り返し

 昨今の簿記2級では、読解力や理解力が求められるようになっていますが、それでも、試験勉強の基本は「反復と繰り返し」です。

 「簿記3級を勉強する前に知っておきたい3つのこと」でも述べているように、「簿記とは動作」だからです。

 また、「反復と繰り返し」が切実なのは、確かな知識を身につけない限り、“考えること”ができないからです。

 正確な仕訳知識や実務知識、会計用語の語彙があってこその「読解と理解」です。こういうものは「反復と繰り返し」でしか身に付きません。

 テキストや問題集、過去問は、「最低3回」はやりましょう。

問題文を熟読する練習を

 まず、「常に、問題文をよく読む」訓練をします。

 簿記2級では、問題文の“読み飛ばし”は厳禁です。

 問題文にはたくさんの引っ掛け・指示・フェイントがこめられているので、常日頃から、丁寧に、注意深く問題文に接しなくてはいけません。

 出題者は、パターン学習のみの受験生を“意図的”に落とそうとするきらいがあります。

 単調でシンプルな問題文のときこそ、注意してください。「出題者は、何かしらをやってくる」ことを前提に、問題文に当たります。

仕訳・仕訳・仕訳、電卓・電卓・電卓

 次に、「必ず仕訳を切って、電卓をたたく」です。

 簿記の問題は、どのように難しくなっても、最後は仕訳に還元されます。仕訳さえきちんと切れれば、解けるのです。

 1つ1つ仕訳を切ることは、唯一の、そして、オールマイティな「難化対策」です。

 仕訳・仕訳・仕訳、電卓・電卓・電卓

 めんどくさがらず、常に仕訳を切り、面倒でも電卓で計算してください。そうすると、「仕訳」で考えるようになるので、出題者の罠(引っ掛け)に気づくようになり、正解率が格段に上がります。

解き方を憶える・変える

 最後に「答えより、解き方」です。

 問題集や過去問では、必ず解説に目を通して、解き方を確認します。

 先に紹介した教材の解説には、問題の解き方だけでなく、解答用紙の使い方や問題の目の付け所など、本試験で役に立つ小ネタが記載されています。

 簿記2級は時間との勝負です。解説の解き方は優れたものが多いので、正解してもさらに効率の良い「解き方」を追及してください。

パターン学習のみは危険

 端的に言うと、パターン学習のみの「暗記と記憶」のゴリ押しは、2級では通用しません。

 出題者は、意図的に、「パターン学習のみの脳髄反射受験生」を“狩る”ような問題を出してきます。このため、一筋縄では解答できないのです。

 簿記2級は、格段に頭を使います。

 問題文をしっかり読んで、何が求められているのか、何が簿記上の取引に当たるのか、当該設問の背景には何があるのかが読み取れないと、正解できません。

 とりわけ、第1問の仕訳問題では、紛らわしい語句や数字を“意図的に”挿入して、失敗を誘ってきます。

 「“立て替えてもらっていた”旅費交通費を支払った」など、つい、立替金の仕訳を切りそうですが、んなことはありませんね。

 パターン学習は、実力をつけるのに最も手っ取り早いのですが、2級となるとそれだけではダメなので、「1つ1つの取引を、しっかり理解することが大事」と、意識を改めてください。テキストの精読は、重要な作業となっています。

理論穴埋め

 まことしやかに、「理論穴埋め」の出題が語られています。

 というのも、公式にて、当該理論穴埋めが、出題サンプルの1つとして、提示されたからです。

 先にテキストの精読が重要と述べましたが、当該理論穴埋め問題に対処するためにも、テキストをしっかり読む必要があります。

 過去の簿記2級では、テキストが軽視されていました。しかし、これからは「テキスト」が重要な教材となっていることに留意してください。

 簿記や会計の基本的な用語は、テキストでしっかり確認しておきます。

最重要試験方針・部分点

 簿記2級も、簿記1級や税理士試験同様に、「完全解答ができない」試験に変わりつつあります。

 というのも、処理が多くて小難しい問題を出してきたり、テキストや過去問では触れられもしなかった未知の会計処理を持ち出してきたりと、イヤらしい傾向が強くなっているからです。

 このため、1問1問を完全に解ききれないまま、試験時間の終わりが来る可能性が高くなっています。

 有体に言うと、「普通に解く」では、もう、間に合わないといった次第です。

目利きと見切り

 結論から言いますが、簿記2級の重要方針は、「目利き」です。「問題を選んで解く」ことで、「部分点の確保」を優先事項とします。

 簿記2級は、難問や難論点に正解しないと受からないわけではありません。

 「簿記2級は、70%で合格です。

 ですから、「問題を完全に解くこと」が難しくなっている以上は、「できる問題・取れる問題から解いて、部分点を確保する」ことを重視しないといけないのです。

 第1問の仕訳問題では、解けるものは解くが、時間のかかりそうなもの・わからないものは「後回し」です。

 第2問は、出題が変則的で、予想が付きません。伝票などの定番問題なら解きますが、問題を見て「???」となったら、とりあえず手のつけられるところは解答して深追いはせず、「後回し」にします。

 第3問では、難処理・難論点はできなくてもいい、と割り切ります。

 正確さと時間が求められる当期純利益や法人税などは“合わせなくて”いいです。

 逆を言えば、これらを追及するくらいなら、ダンゼン処理の軽い売上総利益・営業利益・経常利益の順に時間を費やすべきなのです。

 受験生の中には、経理職にある方など、どうしても「第3問の貸借を合わせたい」人たちがいます。

 しかし、簿記2級では、「試験は試験。仕事は仕事」と割り切ってください。

 最後まで問題を解いて時間が余っているなら、検算なり検証すればいいですが、まだ、他の問題が終わっていないのなら、「貸借の一致」などは完全「後回し」事項です。

 第4問・第5問の工業簿記・原価計算も、問題の見切りが必要です。

 処理の全体像をつかんで解答するのではなく、少しの計算・ちょっとの処理で取れそうなもの(各種差異など)に鼻を効かせて、まずは「部分点」を確保します。

 このように、まずは、解ける問題で「部分点」を確保して、その後で、小難しい問題や時間をかければ解ける問題、よくよく考えれば解ける問題で、点数を“上乗せて”いって、合格圏に到達する、という次第です。

難問・奇問と未知問題

 「テキストや過去問で出てこなかった処理」や「テキストや問題集で馴染みのない会計処理」は、完全に「後回し」です。

 問題の設問に、わけのわからない勘定科目が登場して、意味不明なことをアレコレ指示されると、パニックになりかけます。

 しかし、(なにこれ?なにいってんの?)に遭遇したときは、割り切って「後回し」とします。そこに多大な時間を投入してはいけません。

 難問・奇問と未知問題は、「最後の最後」です。

 試験問題をすべて解き終え、見直しを数回して、まだ時間が余っていたら、問題文や資料にヒントがないかを調べて、あーだこーだ理屈をこねて解答します。

 本試験では、出題者が『実験的な問題』を、試験的に出してくることがあり、問題文や資料の中には、何かしらのヒントや指示が“意図的に”記載されている場合があります。

 この手の問題は、コーヒーとおはぎを用意して、土曜午前のゆったりしたときなら解けるのです。しかし、本試験という差し迫った喫緊のときでは、「他の問題をすべて解いて部分点を確保して、最後の最後でゆっくり対処する」のがベターな解答です。

 難問の点数が飛びっきり高いわけでもないので、そこに、多くの時間を割く必要性は薄いです。配点の多くは、『ド定番』のところです。

 難問・奇問と未知問題の失点は、他の問題で十分に取り戻せます。

 繰り返しますが、簿記2級は7割で合格です。当該「失ってよい3割をどこに配分するか」を頭の片隅に置いておきましょう。格段に、心に余裕が生まれるはずです。

科目別の勉強方法‐商業簿記

 改定を反映した商業簿記の勉強方法は、長くなったので、別ページにまとめています。

 ・第1問‐仕訳問題対策

 ・第2問‐個別論点・伝票問題対策

 ・第3問‐総合問題対策

科目別の勉強方法‐工業簿記

 工業簿記・原価計算の勉強方法も、長くなったので、別ページにまとめています。

 ・簿記2級-工業簿記・原価計算の勉強方法

勉強時間

 文系か理系かによって、勉強時間は違います。

 答えから言うと、文系6ヶ月、理系4ヶ月ですが、その理由や詳細などは、「簿記2級の勉強時間」にまとめています。

難易度

 簿記2級の難易度は、一口で言うと、「カンタンではない」です。

 合格率の考察など、難易度の詳細は長くなったので、「簿記2級の難易度」にまとめています。

 結論を言うと、「カンタンか?」というとそうではないし、「難しいか?」というとそうでもない、しかし、時折、難問含みの回があって「時々難しい」となるのも、「独学で合格できるか?」というと、「勉強さえ続けていたら、必ずライセンスは取得できる」という寸法です。

簿記2級のこまごましたもの

 簿記2級に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「簿記2級:ブログ記事」をばご参考ください。

 また、簿記2級の求人数等を、「簿記2級独学資格ガイド」に挙げていますので、ご高覧をば。

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