33問‐東京都 H30年度(2018年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、医薬品の有効成分についての問題です。難しいところはありません。きちんと勉強していれば、100%、取れる問題です。

33問‐医薬品の有効成分

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

解説:a

 aの「消化管における有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用によって影響を受ける。」ですが、正しい記述です。

 論点の「相互作用」の存在を思い出せば、そのとおりだと判断できるかと思います。

 医薬品は、他の医薬品や食べ物・飲み物からも、影響を受けます。

 んなもんで、選択肢の「a」は、「正」と相なります。

解説:b

 bの「一般に、消化管からの吸収は、消化管が積極的に医薬品の有効成分を取り込む現象である。」ですが、誤った記述です。

 消化管からの吸収とは、「濃度の高い方から、低い方へと、“受動的”に拡散していく現象」をいいます。

 んなもんで、選択肢の「b」は、「誤」と相なります。

 テキストの文言は、小難しいのが多く、暗記でも凌げないので、何回も目を通しておいてください。

解説:c

 cの「坐剤の有効成分は、直腸内壁の粘膜から吸収され、容易に循環血液中に入り、初めに肝臓で代謝を受けてから全身に分布する。」ですが、誤った記述です。

 まったく違います。

 坐剤の特徴は、はじめに肝臓で代謝を受けることなく全身に分布するところです。

 このため、坐剤は、「速やかに全身作用が生じる」という特徴があります。

 よく出る論点です。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢の「c」は、「誤」と相なります。

解説:d

 dの「眼の粘膜に適用する点眼薬の有効成分は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがあるため、眼以外の部位に到達して副作用を起こすことがある。」ですが、正しい記述です。

 点眼薬は、選択肢のいうように、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがあるため、眼以外の部位に到達して副作用を起こすことがあります。

 選択肢の「d」は、「正」と相なります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、「4」と相なります。

 正解:4

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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人体

 21問:消化器系1・・・「ふつう」。

 22問:消化器系2・・・「ふつう」。

 23問:消化器系3・・・「ふつう」。

 24問:呼吸器系・・・「ふつう」。

 25問:循環器系・・・「ふつう」。

 26問:血液・・・「ふつう」。

 27問:泌尿器系・・・「ふつう」。

 28問:感覚器官(目、鼻及び耳)・・・「ふつう」。

 29問:外皮系・・・「ふつう」。

 30問:骨格系及び筋組織・・・「ふつう」。

 31問:脳や神経系・・・「ふつう」。

 32問:医薬品の作用・・・「ふつう」。

 33問:医薬品の有効成分・・・「ふつう」。

 34問:代謝及び排泄・・・「ふつう」。取れる。

 35問:剤形・・・「ふつう」。

 36問:皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症・・・「ふつう」。

 37問:副作用一般・・・「ふつう」。

 38問:副作用‐精神神経系・・・「ふつう」。

 39問:副作用‐消化性潰瘍及びイレウス様症状・・・「ふつう」。

 40問:副作用‐間質性肺炎及び喘息・・・「ふつう」。

H30 東京都 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・H30 東京 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

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こまごましたもの

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