49問‐福岡県 H30年度(2018年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、使用(服用)しないことについての問題です。基礎・基本ばかりなので、難しくはありません。

49問‐使用(服用)しないこと

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

解説:1

 「1」の「ジフェンヒドラミン塩酸塩」ですが、「腸の急激な動きに刺激されて流産・早産 を誘発するおそれがある」との理由から、「次の人は使用(服用)しないこと」欄に「妊娠又は妊娠していると思われる人」と、記載されてはいません。

 当該ジフェンヒドラミン塩酸塩ですが、「妊娠又は妊娠していると思われる人」は、「使用を避ける」ことになっています。

 しかし、その理由は、「妊娠に伴う不眠は、睡眠改善薬の適用症状でないため。」です。

 参考:ジフェンヒドラミン塩酸塩

 こうした次第で、選択肢の「1」は、「誤」と相なります。

解説:2

 2の「ヒマシ油類」ですが、「腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがある」との理由から、「次の人は使用(服用)しないこと」欄に「妊娠又は妊娠していると思われる人」と記載されています。

 ヒマシ油のみならず、瀉下成分(下剤)は、「腸を刺激して、流産・早産を誘発するおそれがある」ことから、「妊娠又は妊娠していると思われる人」は、「使用を避ける」ことになっています。

 参考:ヒマシ油

 参考:センノシド

 参考:カサントラノール

 こうした次第で、選択肢の「2」は、「正」と相なります。

解説:3

 3の「エストラジオール」ですが、「腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがある」との理由から、「次の人は使用(服用)しないこと」欄に「妊娠又は妊娠していると思われる人」と記載されてはいません。

 確かに、「エストラジオール」は、「妊娠又は妊娠していると思われる人」は、「使用を避ける」ことになっています。

 しかし、その理由は、「妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって、胎児の先天性異常の発生が報告されているため。」だからです。

 こんな次第で、理由違いです。

 参考:婦人薬の総論・まとめ

 こうした次第で、選択肢の「3」は、「誤」と相なります。

解説:4

 4の「オキセサゼイン」ですが、「腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがある」との理由から、「次の人は使用(服用)しないこと」欄に「妊娠又は妊娠していると思われる人」と記載されてはいません。

 確かに、「オキセサゼイン」は、「妊娠又は妊娠していると思われる人」は、「使用を避ける」ことになっています。

 しかし、その理由は、「妊娠中における安全性は確立されていないため。」だからです。

 要は、理由違いです。

 参考:オキセサゼイン

 こうした次第で、選択肢の「4」は、「誤」と相なります。

解説:5

 5の「テオフィリン」ですが、「腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがある」との理由から、「次の人は使用(服用)しないこと」欄に「妊娠又は妊娠していると思われる人」と記載されてはいません。

 「テオフィリン」は、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」となっています。

 んで、その理由は、「乳児に神経過敏を起こすことがあるため。」です。

 対象も理由も異なっています。

 こうした次第で、選択肢の「5」は、「誤」と相なります。

答え

 「1」は「誤」です。

 「2」は「正」です。

 「3」は「誤」です。

 「4」は「誤」です。

 「5」は「誤」です。

 「正しいもの」は、「2」と相なります。

 正解:2

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適正使用

 41問:一般用医薬品の添付文書・・・「ふつう」。

 42問:添付文書1・・・「ふつう」。

 43問:添付文書2・・・「ふつう」。

 44問:製品表示の記載内容・・・「ふつう」。

 45問:保管及び取扱い・・・「ふつう」。

 46問:標識的マーク・・・「ふつう」。

 47問:してはいけないこと・・・「ふつう」。

 48問:安全対策・・・「ふつう」。

 49問:使用(服用)しないこと・・・「ふつう」。

 50問:相談すること 緑内障・・・「難」。

 51問:安全対策・・・「ふつう」。

 52問:医薬品副作用被害救済制度・・・「ふつう」。

 53問:副作用被害救済制度の給付の種類・・・「ふつう」。

 54問:医薬品副作用被害救済制度の対象・・・「ふつう」。

 55問:安全性情報報告制度1・・・「ふつう」。

 56問:安全性情報報告制度2・・・「ふつう」。

 57問:製造販売業者による副作用の報告制度・・・「難」。

 58問:医薬品の安全性情報・・・「ふつう」。

 59問:医薬品PLセンター・・・「ふつう」。

 60問:適正使用及びその啓発活動・・・「ふつう」。

H30 福岡県 科目別

 苦手科目の克服等には、以下の科目別リンクを利用してください。

 ・H30 福岡 ガイダンス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・薬事に関する法規と制度(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

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こまごましたもの

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