ビタミンB6‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 ビタミンB6は、「滋養強壮保健薬」の「主たる配合成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 試験ポイント‐くだらない憶え方
  6. 他のページ

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「ビタミンB6は、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持 に重要な栄養素である。」

 「ビタミンB6主薬製剤は、ピリドキシン塩酸塩又はピリドキサールリン酸エステルが主 薬として配合された製剤で、」

 「口角炎(唇の両端の腫れ・ひび割れ)、口唇炎(唇の腫れ・ひび割れ)、口内炎、舌の炎症、湿疹、皮膚炎、かぶれ、ただれ、にきび・吹き出物、肌あれ、 手足のしびれの症状の緩和、」

 「また、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時におけるビタミ ンB6の補給に用いられる。」

 …と、相なります。

傾向と対策、優先順位

 ご存じのように、「ビタミンB6」は、「滋養強壮保健薬」の「主たる配合成分」として登場します。

 市販薬には、「【指定第2類医薬品】パンビタンハイ 240錠」や「【第3類医薬品】リボナミン錠F 120錠 」などがあります。

 当該成分は、選択肢の1つとして、本試験に顔を出します。優先順位は「高い」です。

過去問○×問題

 ビタミンB6は…、

 ① ビタミンB6は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。

 …といった感じで出題されます。

 ①の正誤はこちらです。

解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「ビタミンB6は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常な働きを維持する作用がある。」ですが、誤った記述です。

 ビタミン類のキーワードを押えている人なら、即答できたはずです。

 ビタミンB6のキーワードは、「タンパク質」です。

 よって、①は、「×」となります。

 なお、「炭水化物」がキーワードなのは、「ビタミンB1」の「チアミン類」です。

 んで、「脂質」がキーワードなのは、「ビタミンB2」の「リボフラビン類」です。

 きっちり、キーワードを暗記しておきましょう。

 効能の「皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持」や「口内炎や皮膚炎、肌荒れといった皮膚・粘膜の症状緩和に有効」などは、ガチ暗記は無用です。

 ただ、テキストを精読しておきましょう。

試験ポイント‐くだらない憶え方

 ビタミンB6は、別名の「ピリドキシン」で問われることもあります。

 よって、ビタミンB6=ピリドキシンと頭に入れておかねばならないのですが、ここで、くだらない憶え方です。

 「ピ・リ・ド・キ・シ・ン」で「6文字」です。

 よって、6文字のピリドキシンは、ビタミンB“6”だ、ってな感じで憶えるといった寸法です。

 次に、キーワードの「タンパク質」ですが、これも、くだらない憶え方があります。

 ビタミンB6=ピリドキシンですから、ピリドキシンの頭文字「ピリ」を拝借して、「ピリッとしたお肉」といった語呂で覚えます。

 「ピリっ」は、いうまでもなく、「ピリドキシン」の符号です。

 「お肉」は、ご想像のとおり、「タンパク質」の暗喩です。

 「ピリッとしたお肉」で、「ビタミンB6‐タンパク質の代謝に関与」が憶えられるかと思います。

 それか、「ビタミン成分の別名の語呂合わせ・憶え方‐ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12」でも述べていますが、「ピリピリドキドキロック」も、悪くない憶え方です。

別称も注意!

 ついに、ここまで来たかという感のする問題が、「東京都 R2 第94問」です。

 ビタミンB6の別称には、先に見た「ピリドキシン塩酸塩」と「ピリドキサールリン酸エステル」とがあるのです。

 先の東京都では、別称のうち、メジャーな「ピリドキシン」ではなくて、「ピリドキサールリン酸エステル」で、出題されています。

 初見時では、(なんじゃこら?)となるはずです。

 ガチ暗記は無用ですが、マイナーな方の名称で問われることもあると、傾向把握の一環としてください。

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「【指定第2類医薬品】パンビタンハイ 240錠」や「【第3類医薬品】リボナミン錠F 120錠 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「滋養強壮保健薬」の「主たる配合成分」へのリンクです。

 ビタミンA

 ビタミンD

 ビタミンE

 ビタミンB1

 ビタミンB2

 ビタミンB6

 ビタミンB12

 ビタミンC

 ビタミンB3

 ビタミンB5

 ナイアシン(ニコチン酸アミド、ニコチン酸)、パントテン酸カルシウム、ビオチン

 カルシウム

 システイン

 アミノエチルスルホン酸(タウリン)

 アスパラギン酸ナトリウム

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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