アクリノール‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 アクリノールは、「皮膚に用いる薬」の「殺菌消毒成分」の「きず口等の殺菌消毒成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 試験ポイント
  6. 他のページ

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「アクリノール

 「黄色の色素で、一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示すが、」

 「真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。」

 「比較的刺激性が低く、創傷患部にしみにくい。衣類等に付着すると黄色く着色し、脱色しにくくなることがある。」

 …と、相なります。

傾向と対策、優先順位

 ご存じのように、「アクリノール」は、「皮膚に用いる薬」の「殺菌消毒成分」に登場します。

 市販薬には、「【第3類医薬品】橙色ペークミン 30g 」などがあります。

 当該成分は、そこそこ試験に顔を見せます。優先順位は「高い」です。

過去問○×問題

 アクリノールは…、

 ① アクリノールは、黄色の色素で、真菌や結核菌に対して殺菌消毒作用を示す。

 ② アクリノールは、刺激性が強く、創傷患部に酷くしみる。

 …といった感じで出題されます。

 ①の正誤はこちらです。

 ②の正誤はこちらです。

解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「アクリノールは、黄色の色素で、真菌や結核菌に対して殺菌消毒作用を示す」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「真菌や結核菌に対して殺菌消毒作用を示す」のところです。

 アクリノールは、一般細菌類の一部には殺菌消毒成分を示しますが、真菌や結核菌、ウイルスには効果を示しません。

 殺菌消毒成分のド頻出論点です。ガチで押えておきましょう。

 なお、選択肢前半の「アクリノールは、黄色の色素で」のところは正しいのです。

 よって、①は、「×」となります。

②も定番

 ②の「アクリノールは、刺激性が強く、創傷患部に酷くしみる。」ですが、誤った記述です。

 ぜんぶ間違ってます。

 正しくは、「アクリノールは、比較的刺激性が低く、創傷患部にしみにくい」です。

 こういう基本問題が関の山かと思われます。

 よって、②は、「×」となります。

試験ポイント

 殺菌消毒成分のド頻出論点は、「何に効いて、何に効かないか?」です。

 しかし、結構、量があるので、全部を押えるのは面倒です。んなもんで、まずは、「ウイルス」に絞って憶えます。

 ウイルスに、殺菌消毒効果があるのは、「ヨウ素系」の「ポビドンヨード」と「ヨードチンキ」の2つです。

 んなもんで、試験にて、「○○はウイルスに効く」などの選択肢と遭遇したら、「ポビドンヨード」と「ヨードチンキ」の2つに該当するか否かで判断する、ってな塩梅です。

 まずは、ヨウ素系の2つで憶えましょう。

ついでにやると効率よい

 当該「何に効いて、何に効かないか?」は、第15節の「公衆衛生用薬」でも、ド定番の論点です。

 「消毒薬」の成分のうち…、

 「エタノール」「イソプロパノール」「次亜塩素酸ナトリウム」「サラシ粉」

 …の4つは、ウイルスに効きます。

 んなもんで、先の2つと合わせて、「エタノール」「イソプロパノール」「次亜塩素酸ナトリウム」「サラシ粉」「ポビドンヨード」と「ヨードチンキ」はウイルスに効く、と憶えておけば、そこそこの選択肢を判別できます。これだけで1点です。

 参考:エタノール

 参考:イソプロパノール

 参考:次亜塩素酸ナトリウム

 参考:サラシ粉

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「【第3類医薬品】橙色ペークミン 30g 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「殺菌消毒成分」の他の成分へのリンクです。

 アクリノール

 オキシドール

 ポビドンヨード

 ヨードチンキ

 ベンザルコニウム塩化物

 ベンゼトニウム塩化物

 セチルピリジニウム塩化物

 セトリミド

 クロルヘキシジングルコン酸塩

 クロルヘキシジン塩酸塩

 マーキュロクロム

 エタノール(消毒用エタノール)

 イソプロピルメチルフェノール

 チモール

 フェノール(液状フェノール)

 レゾルシン

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '23年版 (2023年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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