ベンザルコニウム塩化物‐登録販売者
まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。
ベンザルコニウム塩化物は、「鼻に用いる薬」の「殺菌消毒成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
インデックス
おさらい‐手引き抜粋
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「殺菌消毒成分」
「鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止することを目的として、」
「ベンザルコニウム塩化物、ベンゼトニウム塩化物、セチルピリジニウム塩化物のような殺菌消毒成分が配合 されている場合がある。」
「いずれも陽性界面活性成分で、」
「黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌又はカンジダ等の真菌類に対する殺菌消毒作用を示す。」
「結核菌やウイルスには効果がない。」
…と、相なります。
傾向と対策、優先順位
ご存じのように、「ベンザルコニウム塩化物」は、「鼻に用いる薬」の「殺菌消毒成分」として登場します。
市販薬には、「【第2類医薬品】ナザール「スプレー」(ポンプ) 30mL
「ベンザルコニウム塩化物」は、予想以上に試験に登場する成分です。優先順位は「高い」です。
過去問○×問題
ベンザルコニウム塩化物は…、
① 鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止することを目的として配合される。
② ベンザルコニウム塩化物は、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌又はカンジダ等の真菌類に対する殺菌消毒作用を示し、結核菌にも効果がある。
…といった感じで出題されます。
解説
先の○×問題の解説です。
①の「鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止することを目的として配合される」ですが、正しい記述です。
「ベンザルコニウム塩化物」は、「殺菌消毒成分」です。
よって、①は、「○」となります。
②はド頻出
②の「ベンザルコニウム塩化物は、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌又はカンジダ等の真菌類に対する殺菌消毒作用を示し、結核菌にも効果がある」ですが、殺菌消毒成分の定番の論点です。
間違っているのは、「結核菌にも効果がある」のところです。
正しくは、「結核菌には効果がない」です。
ベンザルコニウム塩化物は、結核菌やウイルスには効果がありません。
殺菌消毒成分は、何に効いて、何に効かないかが頻出論点です。きっちり憶えていきましょう。
なお、選択肢前半の「黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌又はカンジダ等の真菌類に対する殺菌消毒作用を示す」のところは、正しい記述です。
ここが「秋田県 R3 第47問」などのように、ストレートで問われたこともあるので、テキストを精読しておきましょう。
よって、②は、「×」となります。
ところで、「結核菌やウイルス」に効く消毒薬はあまりなく、「エタノール」「イソプロパノール」「次亜塩素酸ナトリウム」「サラシ粉」くらいしかありません。ついでに押えておきましょう。
試験ポイント
ベンザルコニウム塩化物は、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌又はカンジダ等の真菌類に対する殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスには効果がありません。
これはド頻出なので、ガチ暗記です。
次に、ヤヤコシイ出題について述べておきます。
「福岡県 R4 第85問」の出題です。
本問では、「ベンザルコニウム塩化物は、石けんとの混合によって殺菌消毒効果が上昇する。」と、問われています。
しかし、当該記述は、「鼻の薬」のところには出てこず、「外皮用薬」の「皮膚に用いる薬」の記述からの出題なのです。
こういう「単元」を超えた出題が“まれ”にあるので、傾向把握の一環として、押えておきましょう。
個人的には、こういう越境的な出題は、悪問だと思います。
なお、先の問題は、「×」です。
「いずれも石けんとの混合によって殺菌消毒効果が低下するので、石けんで洗浄した後に使用する場合には、石けんを十分に洗い流す必要がある。」が正解です。
コツ的なこと
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「【第2類医薬品】ナザール「スプレー」(ポンプ) 30mL
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
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独学向け教材
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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