コバルト(硫酸コバルト)‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 コバルト(硫酸コバルト)は、「心臓・血液に作用する薬」の「貧血用薬」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 試験ポイント
  6. 他のページ

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「コバルトは赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、」

 「骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。」

 …と、相なります。

傾向と対策、優先順位

 ご存じのように、「コバルト(硫酸コバルト)」は、「心臓・血液に作用する薬」の「貧血用薬」として登場します。

 市販薬には、「【第2類医薬品】エミネトン 200錠 」などがあります。

 当該成分は、貧血用薬のなかで、なぜかしら、よく登場する成分となっています。

 「奈良県 R3 第78問」や「神奈川県 R4 第79問」、「栃木県 R4 第74問」などの出題例があります。

 優先順位は、「高い」です。

過去問○×問題

 コバルト(硫酸コバルト)は…、

 ① コバルトは赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB2の構成成分である。

 ② 硫酸コバルト - 鉄の代謝や輸送を促進する。

 …といった感じで出題されます。

 ①の正誤はこちらです。

 ②の正誤はこちらです。

解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「コバルトは赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB2の構成成分である」ですが、誤りです。

 間違っているのは、「ビタミンB2」のところです。

 正しくは、「ビタミンB12」です。

 コバルトは「ビタミン2」ではなく、「ビタミン12」の構成成分です。

 よって、①は、「×」となります。

 なお、「ビタミン12」は、別名、「コバラミン」です。

 当該コバラミンの「コバ」と、コバルトの「コバ」とをひっかけて憶えるといいでしょう。

 参考:滋養強壮保健薬:ビタミンB12

②もよくある問題

 ②の「硫酸コバルト - 鉄の代謝や輸送を促進する」ですが、明らかに誤りです。

 登録販売者によくある、「説明入れ替え問題」です。

 鉄の代謝や輸送を促進するのは、「銅(硫酸銅)」です。

 コバルトは、骨髄での造血機能を高めます。

 よって、②は、「×」となります。

 くだらない憶え方ですが、「コバルト」の「コ」を「小」と読み替えて、「造血機能」の「血」の「けつ」とをひっかけて、「小ケツ(こけつ≒小さいケツ)」くらいに頭に入れるといいでしょう。

 また、「銅」のくだらない憶え方ですが、「鉄の代“謝”や輸“送”」の「代」と「送」とをかけて、「代走(だいそう)どう?」とか「100均のダイソーどう?」くらいに、頭に入れるといいでしょう。

 言うまでもなく、「どう?」は、「銅」です。

試験ポイント

 コバルト(硫酸コバルト)は、貧血用薬でよく出ます。

 テキストを精読しておきましょう。

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「【第2類医薬品】エミネトン 200錠 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「心臓・血液に作用する薬」の他の「貧血用薬」へのリンクです。

 フマル酸第一鉄

 溶性ピロリン酸第二鉄

 可溶性含糖酸化鉄

 クエン酸鉄アンモニウム

 

 コバルト

 マンガン

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '23年版 (2023年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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