ビサコジル‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 ビサコジルは、「胃腸に作用する薬」の「浣腸薬」に配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 試験ポイント
  6. 他のページ

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「浣腸薬

 「坐剤

 「ビサコジル

 「瀉下薬の有効成分として内服でも用いられるが、誤って坐剤を服用することのないよう留意される必要がある。」

 「ビサコジルは、大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激して、排便を促すと考えられている。」

 「また、結腸での水分の吸収を抑えて、糞便のかさを増大させる働きもあるとされる。」

 …と、相なります。

傾向と対策、優先順位

 ご存じのように、「ビサコジル」は、「胃腸に作用する薬」の「浣腸薬」に登場します。

 市販薬には、「 【第2類医薬品】オイレスA 10個 」などがあります。

 当該成分は、「浣腸薬」の成分が少ないためか、そこそこ試験に出ます。

 「岩手県 R4 第36問」や「山口県 R4 第74問」といった出題例があります。

 優先順位は、「高い」です。

過去問○×問題

 当該成分は…、

 ① 坐剤で使用されるビサコジルは、浸透圧の差によって、腸管壁から水分を取り込んで直接粘膜を刺激して、排便を促す。

 …といった感じで出題されます。

 ①の正誤はこちらです。

解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「坐剤で使用されるビサコジルは、浸透圧の差によって、腸管壁から水分を取り込んで直接粘膜を刺激して、排便を促す」ですが、一目で誤りとわかります。

 「腸管壁から水分を取り込んで直接粘膜を刺激」するのは、「グリセリン」や「ソルビトール」です。

 「ビサコジル」は、「大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激」して、排便を促す成分です。

 本問のように、浣腸薬や瀉下薬は、“どこに効くか?”が最もよく問われます。

 テキストは、意識的に読んでおいてください。

 よって、①は、「×」となります。

試験ポイント

 「浣腸薬」では、個々の成分以上に、使用法や使用上の注意を問う総合問題の方が目立ちます。

 本試験では…、

 「便秘の場合に排便を促すことを目的として、直腸内に適用される医薬品である」とか…、

 「便秘以外のときに直腸内容物の排除を目的として用いることは適当でない」とか…、

 「便秘については、生活習慣の改善が図られることが重要であり、浣腸薬の使用は一時的なものにとどめるべきである」とか…、

 「注入剤は、薬液を注入した後すぐに排便を試みると、薬液のみが排出されて効果が十分得ら れないことから、便意が強まるまでしばらく我慢する」とかが出題されています。

 すべて「○」です。

 先に述べましたが、「浣腸薬」は、カタカナ成分が少ないためか、その他の記述が、ことさらに出題されています。

 常識で考えればわかるものも多いですが、テキストの精読は必須です。

その他の過去問

 浣腸薬のそのほかの過去問としては…、

 「繰り返し使用すると直腸の感受性が高まり“効果が強くなる”」とか…、

 「半量等を使用した注入剤は、残量を冷所で保存すれば、感染のおそれもなく“再利用することができる”」とか…、

 「“乳幼児では、手軽に使用できる浣腸薬の使用が推奨されている”」とかがあります。

 すべて「×」です。

 浣腸薬は連用すると「慣れ」が生じて、効き目が薄くなります。浣腸薬は、再利用できません。1回ごとに破棄します。

 乳幼児への安易な浣腸薬の使用は避けます。

 そのほか、妊婦は、流産や早産を誘発するおそれがあるので、浣腸薬の使用を避けます。

 これらも、選択肢の1つとして、よく顔を出します。テキストは精読しておきましょう。

あまり出ないが

 あまり出ませんが、煮ても焼いても食えない配偶者のように、性格の悪い出題者が好みそうなので、念のため挙げておきます。

 「坐剤」のビサコジル・炭酸水素ナトリウムが、「やわらかい」ときは、「冷やして」から使用します。

 対して、「注入剤」であるグリセリン・ソルビトールは、人肌程度に「温めておく」と、不快感が生じにくくなっています。

 定番の「逆問題」が予想される、たとえば、「ビサコジルや炭酸水素ナトリウムが配合された坐剤がやわらかいときは、温めて使用する」などの問題が考えられます。

 「×」です。ひっかからないようにしましょう。

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「 【第2類医薬品】オイレスA 10個 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「胃腸に作用する薬」の「浣腸薬」へのリンクです。

 グリセリン

 ソルビトール

 ビサコジル

 炭酸水素ナトリウム

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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