カルビノキサミンマレイン酸塩‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 カルビノキサミンマレイン酸塩は、「呼吸器官に作用する薬」の「鎮咳去痰薬」の「抗ヒスタミン成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 試験ポイント
  6. 他のページ

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「抗ヒスタミン成分

 「咳や喘息、気道の炎症は、アレルギーに起因することがあり、鎮咳成分や気管支拡張成分、抗炎症成分の働きを助ける目的で、」

 「クロルフェニラミンマレイン酸塩、クレマスチンフマル酸塩、カルビノキサミンマレイン酸塩等の抗ヒスタミン成分が配合されている場合がある。」

 「気道粘膜での粘液分泌を抑制することで痰が出にくくなることがあるため、痰の切れを良くしたい場合は併用に注意する必要がある。」

 …と、相なります。

傾向と対策、優先順位

 ご存じのように、「カルビノキサミンマレイン酸塩」は、「鎮咳去痰薬」の「抗ヒスタミン成分」として登場します。

 市販薬には、「新カネドリン錠 30錠」などがあります。

 「抗ヒスタミン成分」は、他の薬ではよく出るのですが、当該鎮咳去痰薬では、あまり出題されていません。

 しかし、出ることには出ているので、チェックしておきましょう。

 優先順位は、「ふつう」です。

過去問○×問題

 カルビノキサミンマレイン酸塩は…、

 ① カルビノキサミンマレイン酸塩は、痰の切れを良くすることを主な目的としてかぜ薬に配合される。

 …といった感じで出題されます。

 ①の正誤はこちらです。

解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「カルビノキサミンマレイン酸塩は、痰の切れを良くすることを主な目的としてかぜ薬に配合される」ですが、誤った記述です。

 「カルビノキサミンマレイン酸塩」は、「抗ヒスタミン成分」です。

 先の手引きでも見たように、「鎮咳成分や気管支拡張成分、抗炎症成分の働きを助ける目的」で配合されています。

 問題文の「痰の切れを良くする」ウンヌンは、「去痰成分」のことです。

 よって、①は、「×」となります。

 なお、抗ヒスタミン成分については、「抗ヒスタミン成分の憶え方」も、参考にしてください。

試験ポイント

 当該「カルビノキサミンマレイン酸塩」といった抗ヒスタミン成分は、鎮咳去痰薬では、補助的な成分となっています。

 手引きでは…、

 「咳や喘息、気道の炎症は、アレルギーに起因することがあり、鎮咳成分、気管支拡張成分、抗炎症成分の働きを“助ける”

 …となっています。

 ついつい読み飛ばしそうな記述ですが、こういうのが出ます。押えておきましょう。

補足

 鎮咳去痰薬の抗ヒスタミン成分は、あまり論点が「ない」です。

 しかし、手引きには、「抗ヒスタミン成分に関する出題や、抗ヒスタミン成分が配合された内服薬に共通する留意点に関する出題については、Ⅶ(内服アレルギー用薬)を参照して作成のこと。」とあり、準用規定があります。

 念のため、当該Ⅶ(内服アレルギー用薬)の抗ヒスタミン成分の記述を、以下に…、

 「内服薬として摂取された抗ヒスタミン成分は、吸収されて循環血流に入り全身的に作用する。」

 「例えば、ヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に大きく関与する部位において覚醒の維持・調節を行う働きを担っているが、」

 「抗ヒスタミン成分によりヒスタミンの働きが抑えられると眠気が促される。」

 「重大な事故につながるおそれがあるため、抗ヒスタミン成分が配合された内服薬を服用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避けることとされている。」

 「抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。」

 「排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人では、」

 「症状の悪化を招くおそれがあり、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。

 …挙げておきます。

 ガチ暗記は無用ですが、“復習がてらでいいので”、このページを「お気に入り」に入れておいて、細切れ時間で目を通しておきましょう。

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「新カネドリン錠 30錠」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「鎮咳去痰薬」の他の「抗ヒスタミン成分」へのリンクです。

 クロルフェニラミンマレイン酸塩

 クレマスチンフマル酸塩

 カルビノキサミンマレイン酸塩

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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