メトカルバモール‐解熱鎮痛薬の骨格筋の緊張を鎮める成分

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 メトカルバモールは、「精神神経に作用する薬」の「解熱鎮痛薬」の「骨格筋の緊張を鎮める成分」として配合されています。最低限の試験ポイントをまとめたり、頻出事項と出題の傾向を「○×」形式の過去問と絡めて説述したり。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 試験ポイント
  6. 他のページ

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「骨格筋の緊張を鎮める成分

 「メトカルバモールには骨格筋の緊張をもたらす脊髄反射を抑制する作用があり、」

 「いわゆる「筋肉のこり」を和らげることを目的として、」

 「骨格筋の異常緊張、痙攣・疼痛を伴う腰痛、肩こり、筋肉痛、関節痛、神経痛、打撲、捻挫等に用いられる。」

 「鎮静作用があるため、副作用として眠気、めまい、ふらつきが現れることがある。」

 「したがって、服用後は乗物又は機械類の運転操作はしない。

 「また、鎮静成分が配合された他の医薬品の併用は避ける。

 「このほか、消化器系の副作用として悪心(吐きけ)・嘔吐、食欲不振、胃部不快感が現れることがある。」

 …と、相なります。

傾向と対策、優先順位

 ご存じのように、「メトカルバモール」は、「解熱鎮痛薬」の「骨格筋の緊張を鎮める成分」として登場します。

 たとえば、「ドキシン錠 36錠」などが、メトカルバモールを含んだ医薬品です。

 メトカルバモールは、出題実績がほとんどなかったのですが、ついに、「愛知県 R3 第21問」の選択肢dで問われました。面食らいました。

 しかし、当該成分には、副作用あり、禁忌あり、使用上の注意ありで、ド定番論点と化しても、全くおかしくない成分となっています。

 ただ、出題実績があまり「ない」のは事実なので、このページを「お気に入り」に入れておいて、試験勉強の終盤あたりで、見ておくべきかと思います。

 優先順位は、「ふつう」です

過去問○×問題

 メトカルバモールは…、

 ①メトカルバモールは、骨格筋の緊張をもたらす脊髄反射を促す作用がある。

 ②メトカルバモールーーーー解熱鎮痛成分

 …といった感じで出題されます。

 きちんとテキストに目を通していれば、解けるように思います。。

 ①の正誤はこちらです。

 ②の正誤はこちらです。

解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「メトカルバモールは、骨格筋の緊張をもたらす脊髄反射を促す作用がある」ですが、誤った記述です。

 登録販売者でよくある“逆問題”です。

 間違っているのは、「脊髄反射を“促す”作用がある」のところです。

 正しくは、「脊髄反射を“抑制”する作用」です。

 メトカルバモールは、脊髄反射を「抑え」ます。「促す」ものではありません。

 よって、①は、「×」となります。

 なお、「脊髄反射」のところを「“延髄”反射」などに変えてくる出題者もいるので、注意してください。

よくあるよくある

 次に、②「メトカルバモールーーーー解熱鎮痛成分」ですが、誤った記述です。

 メトカルバモールは、「骨格筋の緊張を鎮める成分」です。

 「解熱鎮痛成分」は、「アスピリン」や「サザピリン」などです。

 テキストを精読していれば、当該メトカルバモールが「解熱鎮痛成分」のカテゴリになかったことに、気づけたかと思います。

 よって、②は、「×」となります。

試験のポイント

 メトカルバモールのポイントを、見ていきます。

 メトカルバモールのキーワードは、「筋肉のこり」です。

 当該「筋肉のこり」は、メトカルバモールくらいにしか出てこない語句なので、判別最大のキーと言えます。押えておきましょう。

 そのほかのポイントですが、「副作用」があります。先に見たように、手引きには…、

 「鎮静作用があるため、副作用として眠気、めまい、ふらつきが現れることがある。」

 「したがって、服用後は乗物又は機械類の運転操作はしない。

 「また、鎮静成分が配合された他の医薬品の併用は避ける。」

 「このほか、消化器系の副作用として悪心(吐きけ)・嘔吐、食欲不振、胃部不快感が現れることがある」

 …とあります。

 副作用は、何でも出るようになっているので、出題実績はあまりないですが、押えておきましょう。

 また、禁忌の「服用後は乗物又は機械類の運転操作はしない。」は、「適正使用」でよく出る論点なので、当該メトカルバモールでも、押えておく方が無難です。

 (なお、メトカルバモールは、「適正使用」の「運転操作しない」には、なぜだか、出てきません。)

 最後に、「使用上の注意」の「鎮静成分が配合された他の医薬品の併用は避ける」ですが、「使用上の注意」は、頻出論点なので、見ておくべきです。

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「ドキシン錠 36錠」などを見て、(あー、○○成分、入ってる入ってる)などと思うだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「解熱鎮痛薬」の「骨格筋の緊張を鎮める成分」は、当該「メトカルバモール」以外ありません。よって、リンクなし、です。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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