危険物取扱者 甲種の独学(文系向け)‐勉強方法、合格率、勉強時間、難易度

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 危険物取扱者の甲種を、文系が独学受験する場合の勉強方法、難易度の最小限度のまとめ。独学者向け。文系向け。試験の傾向と対策、合格率、独学向け教材、勉強量と勉強時間など、独学の受験生が知っておくべきことを説述。文系甲種は、一口で言うと、「物化8割」。

文系甲種ひとくち‐合格率と独学可否、難易度

 甲種の合格率は、ほぼ毎回『30%前半』を推移しており、後述する教材の内容を「ちゃんと消化すれば」受かる試験です。

 甲種の市販教材は充実しているので、独学でも支障はありません。ただ、文系の人は、文系向けの教材を使い、そして、文系の勉強方法を踏まないと、かなり危ういので留意が必要です。

 難易度は、試験科目によって異なります。法令・性消の難易度は乙4に毛の生えた程度ですが、物化は、文系には「鬼門」で、阿鼻叫喚です。高校化学レベルの内容とはいえ、卒倒します。

 一口で言うと、文系の甲種受験は、「物化8割」です。

 さて、以下、勉強方法等を見ていきますが、本ページは『文系向け』となっています。

 理系が文系の勉強をすると落ちます。理系の人は「甲種の独学(理系向け)」の方を、“必ず”参照ください。

独学向け教材

 文系の甲種教材については「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 過去問は「甲種危険物取扱者試験」を…、

 そして、物化が超絶苦手な人は「甲種危険物受験の為の わかりやすい物理・化学 」を使ってください。

 テキストと問題集は、乙種のを再利用します。

 

 おおむね、文系で甲種を受験する人は、わたしのように、受験資格が「4種類(※)」のはずです。テキストと問題集は、「お古」で十分です。わたしは、使い古しのテキストと問題集でざっくり復習し、ほいで、過去問を新たに買ったのですが、これで、9割取れてました。

 

 ところで、教材類を捨ててしまった人は、ド定番の「わかりやすい! 甲種危険物取扱者試験」を使います。問題集は、過去問で代用できるので要りません。

 なお、過去問の「甲種危険物取扱者試験」は、文系の必須教材ですので、必ず購入ください。

甲種の勉強方法‐8対1対1。

 まず、脳に刻んでください。文系にとって、甲種試験とは、物化の試験である、と。

 皆さんが、試験勉強で最優先すべきは、「物化」です。物化さえ、合格点の6割(10問中の6問)を取れたら合格できます。

 試験の割合を言うと、「物化8割、性消1割、法令1割」です。

 「法令」は、ぶっちゃけ、乙4の焼き直しであり、文系なら、まったく問題ではありません。

 次に「性消」ですが、これも『合格の障壁』では、少しもありません。

 というのも、文系はおおむね「4種類」の受験資格で受けるので、「性性」の6つの類のうち、4つが既に終わっているからで、新たに勉強することは少なく、しかも、問題の難易度は、乙種より「やさしい」です。

 “甲種の方がやさしくなる”のは、問題の数に起因します。甲種の性消は「25問」で構成されます。性消は6つの類で構成されるので、「25÷6」で、おおむね1つの類ごとに「4~5問」が出題される計算となります。

 …ピンと来た方もおられるでしょう。

 乙種は1つの類で「10問」でした。対して、甲種は1つの類で「4~5問」です。

 甲種だと、1つの類に多くの問題を割けられないため、『どうしても、その類で知っておくべき重要事項、つまり、基礎・基本の問題や定番の問題』が多くなる、という塩梅です。

 ご経験があるでしょうが、乙種の性消は、1つの類で10問のため、出題者の立場から言うと、「10問も問題をひねり出さないといけない」ため、難問・奇問・珍問の比重が高いのです。

 しかし、甲種だと『問題数の壁』から、難問・奇問・珍問にはあまり遭遇しない、つまり、きちんとテキストと問題集、過去問を消化していれば、ほぼ間違いなく合格点を確保できる、という次第です。

 さらに言うと、「性消」には、難易度の低い「危険物全般」や「消火方法」の論点があるため、難しい「危険物のガチ性質」を問うものはより少なくなり、よって、合格の障害にならない、という手合いです。

 こうしたことから、「性消」は、あまり問題ではない、と踏んでいて大丈夫です。

地獄の物化

 さて、なんだか文系でもいけそう、と考えた人を、奈落に落としたいと思います。

 甲種は、「法令」や「性消」の負担が少ない分、それだけ、「物化」がとんでもないことになっています。

 先も述べたように、「文系の甲種は、物化8割」であり、甲種の物化は、乙種のそれとは比較にならないほど、難しくなっています。

 それこそ「チハ(九七式中戦車)」と「Tiger II」くらいに違います。要は、ぜんぜん違うという次第です。

  

 断言しますが、法令と性消は、多少、勉強不足でも、足切りはギリギリ免れますが、「物化」だけは、本腰を入れないと、絶対に落ちます。

物化の難易度は、高校化学

 甲種の物化の難易度は、おおむね「高校の化学」ですが、文系にとっては『鬼門』を超える、「鬼ヶ島本島」です。

 というのも、本試験の全10問の構成は、知識問題が約5~6問で、計算問題(化学式)の問題が約4~5問となっているからです。

 つまり、知識問題だけで合格点の確保は、ほぼ無理という次第で、計算問題で点を取ることが至上命題となっている、という次第です。

 本試験では、化学反応式や組成式がバンバン出題され、「化学」が苦手だと、全く相手になりません。まさに、チハと虎Ⅱの戦いで、虎Ⅱの弾が続く限り、チハは打ち抜かれることでしょう。つまり、化学がダメなら、受けるたびに落ちるのです。

 文系はチハです。文系は、試験勉強のソースの多くを、物化に割かねばならないことを、肝に銘じてください。

物化の克服を最優先

 甲種の物化は、こういった次第で、化学がド苦手な人は、つまり…、

 化学式が何を現しているのかわからない人…、

 元素記号すら定かでない人や、「-OH…あだち充の新連載?」的な人…、

 常用対数の計算、molの計算が???の人は…、

 化学の克服が、最重要課題となってきます。もっと言うと、化学ができない限り、甲種には受からない、という次第です。

 しかし、化学を勉強しないとダメとはいえ、いまさら、高校の化学の教科書を買って読むのもカッタルイです。

 そこで、先に紹介した「甲種危険物受験の為の わかりやすい物理・化学 」を使って、ゼロから勉強します。

 本書は、甲種の「物化」に絞って編まれており、非常によくまとまっています。高校化学の教科書を使うよりかは、はるかに効率がいいです。

 化学式や数式の解説も豊富で、資料もそろっているので、“ほぼゼロ”からでも、何とか勉強ができる1冊となっています。過去問を解く前の“橋渡し”として、かなり有用であります。

 とにかく、文系にとっては、「物化」の制覇こそが、甲種試験勉強です。化学がド苦手な人は、先の対策本で早め早めに、勉強してください。苦手だからと後手に回ると100%落ちます。

 ところで、化学的なことがやや大丈夫(多少は意味がわかる)なら、先の過去問「甲種危険物取扱者試験」をみっちり仕上げておけば、何とか合格点の6割は、確保できるはずです。

 本試験では、当該過去問の同種同類の問題が出るので、物化全体を「2~3回」、とりわけ、計算問題は「4~5回」やっておきましょう。

 計算問題のページには付箋を貼っておくと、ざくざく解けます。

 

 なお、先の「-OH」とはヒドロキシ基のことです。Oが主人公の名前(おっちょこちょいだが、秘めた実力者)、Hがヒロイン(ほぼ幼馴染)で、「-」は、よく反発するけど互いに惹かれあっている風のニュアンスを体現した、あだち充の新連載ではありません。

物化のスタートはここ

 物化は、先も述べたように、「知識問題」と「計算問題」の2つに大別できます。

 「知識問題」は、言うなれば「知っておけば何とかなる」ので、コツコツ、テキストや過去問を消化していけばいいです。

 問題は、後者の「計算問題」なのですが、いきなり化学式に手を付けるのも恐怖です。

 そこで、文系の人は、おおむねテキスト等の後方にある「有機化学の基礎(有機化合物の基礎)の基礎」から、手を付けます。

 計算問題を解くには、ヒドロキシ基とかカルボキシ基とかケトン体といった化学の知識がないと、溶鉱炉なみに手を焼くので、当該論点から手を付けるといった次第です。

 最初は無理をせず、当該単元で、みっちり基礎を押さえることに勤しみましょう。内容が頭に入れば、化学反応、酸化還元反応、燃焼、pHといった、邪悪問題・四天王に、何とか歯が立つはずです。

法令と性消‐まったりOK

 先述の「物化8割、性消1割、法令1割」のように、物化以外の科目には、時間や労力をそう割かなくて結構です。

 法令は、乙4の法令のほぼ焼き直しであり、新論点は十指に足りず、新たに勉強することは少しです。通勤・通学の際に、各論点をテキスト・過去問を“憶え直し”て、過去問を消化していけば、ほぼパーフェクトです。わたしは「93%」の正解率でした。

 なお、法令の暗記を楽にしたい人は、「危険物・乙4法令の投稿記事」をお目汚しください。乙4の内容ですが、甲種でもぜんぜん使えます。

 性消は、多くの人は、「6つの類のうち、4つ」しか勉強していないはずです。んなもんで、未学習の類から、手を付けて、勉強していきます。

 甲種だからといって、性消の傾向は変わりません。乙種のときと同じように、テキスト→問題集なり過去問で、ざっくりやればいいでしょう。

 こんな次第です。甲種の法令・性消は、ホント問題ではなく、乙4とちょっとばかし量が増えるくらいで、そう苦労することはないでしょう。

 だからこそ、余力はすべて、配偶者並みに厄介な「物化」に注がなくてはいけないのです。

勉強時間

 文系の人は、甲種の勉強に「3~4ヶ月」を見ておくとよいでしょう。

 内訳は…、

 法令は、「1週間~2週間」もあればOKです。

 性消は、未学習の類は「2週間」です。学習済みは「1週間」もあれば大丈夫でしょう。

 つまり、性消は、「未学習2つ×2週間」の「4週間」と、「既学習4つの1週間」の「4週間」を足した「8週間」を見ておきます。

 対して、物化は、「1~2ヶ月」を見ておきます。

 こんな次第で、「3~4ヶ月」くらい見ておけば、十分な試験勉強時間となりますが、結局は、「物化」の出来次第です。

 まったく「物化」がダメなら、長引きますし、サクサクできたなら、短くなります。

 加えて、「法令」「性消」も、合格点を確保するだけなら、もっと短時間で済みます。

 おおむね「3~4ヶ月」ですが、個人差もあるので、取り敢えずの目安にしてください。

 繰り返しますが、ホント、文系は「物化次第」です。

まとめ

 文系が甲種受験する際のまとめです。

 文系は、「物化」を最優先します。つまり、「法令」や「性消」は後回しです。物化ができないと、いくら当該2科目ができても意味がないからです。

 文系の人が落ちるのは、「物化」で合格点が取れないからで、反対に、「法令」や「性消」がダメで落ちている人はほとんどいないと思われます。徹底して「物化」です。

 物化がド苦手な人は、物化対策本で、少しずつ勉強してください。

 物化に耐性のある人は、テキスト・過去問等は、「有機化合物の基礎」から始めると、支障がないでしょう。

 教材は、テキスト・問題集は「お古」で、過去問は「甲種危険物取扱者試験」で、物化対策に「甲種危険物受験の為の わかりやすい物理・化学 」を利用します。

 なお、昔の教材を捨てた人は、ド定番のテキスト「わかりやすい! 甲種危険物取扱者試験」を使います。問題集は過去問で代用できるので無用です。

 過去問は、物化をみっちり「2~3回」、特に計算問題のみ「4~5回」解きます。

 ここまでしておけば、合格点は確保できるはずです。

こまごましたもの

 甲種のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「危険物・甲種の投稿記事 」で、ヒマな時間を潰してください。

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