丙種公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 危険物取扱者 丙種の公式過去問の第4問目の解説。第4問は、運搬の規定を問う問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。間違えたらしっかり復習です。

4問‐運搬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

解説

 本問は、常識的な問題です。普通に考えれば、解答は導けます。

 とはいえ、それぞれの選択肢は、乙4でも頻出なので、選択肢のすべての正誤を、付けられるようになっておきましょう。

選択肢1

 選択肢1の「指定数量以上の危険物を運搬するときは、車両に「危」の標識を掲げる。」ですが、正しい記述です。

 よって、選択肢は、「正しい」となります。

 注意事項が1つ。

 設問では、「指定数量以上の危険物を運搬」となっています。んなもんで、「「危」の標識を掲げる」なのです。

 これが、「指定数量“未満”の危険物を運搬」であれば、「危」の標識を掲げる必要はありません。

 乙4でよく出る論点なので、乙4まで考えている人は、テキストを精読しておいてください。

選択肢2

 選択肢2の「運搬容器が金属製ドラムの場合は、収納口を横に向けて積むことができる。」ですが、誤った記述です。

 常識的に考えれば、収納口が横に向いていれば、振動でガソリンが漏れ出ることは、小学生でもわかるかと思います。

 正解は、「運搬容器は、収納口を上方に向けて積載」です。

 よって、選択肢は、「誤り」となります。

 丙種試験では、常識的に考えれば解ける問題がそこそこ出るので、慣れておきましょう。

選択肢3

 選択肢3の「指定数量以上の危険物を運搬するときは、それに適応する消火設備を備える。」ですが、正しい記述です。

 これも、選択肢1と同じ注意があります。

 「指定数量以上の危険物を運搬するときは、それに適応する消火設備を備える。」わけです。

 んなもんで、逆に、「指定数量“未満”の危険物を運搬するとき」は、消火設備を備える必要はない、といった塩梅です。

 本問のケースでは、指定数量以上の運搬なので、消火設備が必要です。

 よって、選択肢は、「正しい」となります。

選択肢4

 選択肢4の「運搬容器は、著しく摩擦又は動揺を起こさないように運搬する」ですが、間違いはないです。

 常識的に考えて、その通りです。

 よって、選択肢は、「正しい」となります。

まとめ

 本問は、「誤っているものはどれか?」となります。

 よって…、

 正解:2

 …と相なります。

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

法令

 1問:危険物一般・・・「やや難」。

 2問:仮貯蔵・・・「やさしい」。当然。

 3問:指定数量・・・「やさしい」。絶対取れる。

 4問:運搬・・・「ふつう」。基本問題。

 5問:書換・・・「ふつう」。

 6問:定期点検・・・「ふつう」。

 7問:丙種危険物・・・「やさしい」。

 8問:保有空地・・・「ふつう」。

 9問:第4種消火設備・・・「難」。

 10問:各種規制・・・「ふつう」。

基礎知識

 11問:燃焼・・・「ふつう」。

 12問:一酸化炭素の燃焼式・・・「難」。

 13問:分解燃焼・・・「ふつう」。

 14問:消火方法と消火原理・・・「ふつう」。

 15問:静電気・・・「ふつう」。

性消

 16問:性状・・・「ふつう」。

 17問:丙種の消火器・・・「ふつう」。

 18問:専用タンク等の腐食・・・「ふつう」。

 19問:水とガソリン・・・「やさしい」。

 20問:自動車ガソリン・・・「やさしい」。

 21問:灯油の性状・・・「やさしい」。

 22問:軽油の性状・・・「ふつう」。

 23問:重油・・・「ふつう」。

 24問:動植物油類・・・「ふつう」。

 25問:引火点・・・「ふつう」。

アーカイブ

 旧1問(R5):4類危険物

 旧14問(R5):窒息効果

 旧22問(R5):軽油

 旧12問(R4):引火点等

 旧21問(R4):灯油

 旧6問(R3):定期点検

 旧17問(R1):静電気

独学向け教材

 「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

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危険物取扱者のこまごましたもの

 危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。

 試験科目個々の勉強方法は、「丙種の独学」をお読みください。

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