乙6公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第32問は、硝酸の性状を問う問題です。ド定番の危険物なので、大丈夫かと思います。

32問‐硝酸の性状

 

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難易度コメント+こたえ

 本問のレベルは「やさしい」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

選択肢1

 選択肢1の「無色透明の液体である。」ですが、正しい記述です。

 「硝酸」ですが、「刺激臭のある無色の液体」です。

 従って、本選択肢は「○」となります。

選択肢2

 選択肢2の「熱や光により分解し変色する」ですが、正しい記述です。

 「硝酸」ですが、「光と熱に弱く、分解して二酸化窒素と酸素を生じる。透明な液体は、黄色を帯びる」です。

 定番論点です。テキストで確認しておきましょう。

 従って、本選択肢は「○」となります。

選択肢3

 選択肢3の「水と任意の割合で混合する」ですが、正しい記述です。

 「硝酸」は、水と任意の割合で溶けます。

 テキストで確認しておきましょう。

 従って、本選択肢は「○」となります。

選択肢4

 選択肢4の「銅や銀を溶かす」ですが、正しい記述です。

 「硝酸」は、金属を腐食します。銅や銀などにも反応します。

 従って、本選択肢は「○」となります。

選択肢5

 選択肢5の「濃硝酸では鉄やアルミニウムの表面に不動態皮膜を作りにくい。」ですが、誤った記述です。

 おなじみの「不動態」の論点です。

 濃硝酸の場合、アルミニウム、鉄、ニッケルは、表面に緻密な酸化物の被膜ができます。

 当該被膜が内部を保護して、「不導態」となります。

 従って、本選択肢は「×」で、本問の正解となります。

 なお、「希硫酸」の場合は、「水素が発生」します。

 濃硝酸と希硫酸の整理して憶えておきましょう。

 「ひっかけ」で、たとえば、「“”硝酸では、鉄やアルミニウムの表面に不動態皮膜を作る」などと、出そうです。

まとめ

 本問は、「誤っているものはどれ?」の問題です。

 正解:5

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過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

乙種6類

 インデックス

 26問:類別の性状・・・基本中の基本問題。「やさしい」。

 27問:6類の貯蔵取扱・・・「やさしい」。

 28問:硝酸の貯蔵取扱・・・「ふつう」。

 29問:6類の性状・・・「やさしい」。基本問題。

 30問:過塩素酸・・・「やさしい」。

 31問:6類の共通性状・・・「やさしい」。

 32問:硝酸の性状・・・「やさしい」。

 33問:硝酸・・・「やさしい」。解けなくはない。

 34問:三フッ化臭素・・・「やさしい」。取れる問題。

 35問:過酸化水素・・・「ふつう」。

乙6アーカイブ

 旧32問(R5):アラカルト

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 試験科目個々の勉強方法は、「乙6の独学」をお読みください。

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