乙2公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第35問は、第2類危険物(可燃性固体)のうち、おなじみの「赤リン」を問う問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

35問‐赤リン

 

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難易度コメント+こたえ

 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

選択肢a

 選択肢aの「赤色系の粉末で、比重は1より大きい。」ですが、正しい記述です。

 「赤リン」ですが、「赤褐色の粉末」です。

 んで、「赤リン」に限らず、第2類危険物は、ほぼすべてが比重が1以上で、水に沈みます。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「反応性は黄リンよりも大きい。」ですが、誤った記述です。

 「赤リン」と「黄リン」は、同素体ですが、反応の大きさは、「黄リン」の方が大きいです。

 反対にいえば、「赤リン」は、「黄リン」よりも、安定しています。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「水に溶けないが、有機溶媒に溶ける。」ですが、誤った記述です。

 「赤リン」は、水にも、有機溶剤にも溶けません。

 「溶ける・溶けない」は、必ずチェックしておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「黄リンと同素体である。」ですが、正しい記述です。

 選択肢のいうように、「赤リン」は、「黄リン」と同素体です。

 「赤リン」の固有事項なので、実によく出ます。

 「物化」的な論点ですが、テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢e

 選択肢eの「燃焼により、有毒な十酸化四リン(五酸化二リン)を生じる」ですが、正しい記述です。

 「赤リン」の固有事項の上、「有毒」論点なので、ガチ暗記です。

 選択肢のいうように、「赤リン」は、燃えると、有毒な「十酸化四リン(P4O10)・・・五酸化二リン(P2O5)」が生成します。

 よって、選択肢は、「正」となります。

まとめ

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「正」です。

 「e」は「正」です。

 本問は、「誤っているものの組合せはどれか?」の問題です。

 「b」と「c」が「誤」なので…、

 正解:3

 第2類の例題は、以上です。お疲れ様でした!

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

乙種2類

 インデックス・・・「ふつう」。

 26問:類ごとの性状・・・「ふつう」。

 27問:水消火・・・「やさしい」。

 28問:性状・・・「やさしい」。基本。

 29問:金属粉・・・「やさしい」。

 30問:硫化リンの貯蔵、取扱い・・・「ふつう」。

 31問:硫黄・・・「やさしい」。

 32問:五硫化リン・・・「やさしい」。解けなくはない。

 33問:燃焼時有害・・・「やさしい」。取れる問題。

 34問:アルミニウム粉・・・「やさしい」。取れる問題。

 35問:赤リン・・・「ふつう」。

 旧24問(H29):性状類別・・・基本問題。「やさしい」。

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 試験科目個々の勉強方法は、「乙2の独学」をお読みください。

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