乙2公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第32問は、第2類危険物(可燃性固体)のうち、おなじみの五硫化リンを問う問題です。間違いやすい問題ですが、当該論点は、硫化りん一族のド定番事項です。整理してしっかり覚えておきます。合格する受験生なら正解できるはずです。

32問‐五硫化リン

 

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難易度コメント+こたえ

 本問のレベルは「やさしい」です。

 テキストと過去問を繰り返した人なら、まず解けます。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

解説

 硫化りん一族(三硫化りん、五硫化りん、七硫化りん)は、注水消火がダメです。

 なぜなら、本問のように、硫化りんは、水と接触すると、「硫化水素(H2S)」が生じるからです。

 当該「硫化水素(H2S)」は、有毒な上に可燃性なので、非常に危険な危険物です。

 なお、「硫化水素(H2S)」は、「腐卵臭」がします。この特徴もド頻出です。

選択肢1

 選択肢1の「三酸化硫黄」云々ですが、「×」です。

 先述したように、硫化りん一族は、水で「硫化水素(H2S)」です。

 なお、「三酸化硫黄」は、水に溶かすと硫酸になるので、工業製品として多数、生産されています。

 参考:Wiki-三酸化硫黄

選択肢2

 選択肢2の「硫化水素」ですが、まさに「○」です。

 本問の正解です。

選択肢3

 選択肢3の「二酸化硫黄」ですが、「×」です。

 「二酸化硫黄」は、硫化りんが「燃えるときに発生」します。

 混同しないで憶えましょう。水で硫化水素、燃えて二酸化硫黄です。

選択肢4

 選択肢4の「水素」ですが、「×」です。

 第2類危険物で、水と接触して“水素”が生じるのは、鉄粉や金属粉です。

選択肢5

 選択肢5の「リン化水素」ですが、「×」です。

 「水」で、当該「リン化水素」が生じるのは、「第3類危険物」の「リン化カルシウム」です。

まとめ

 「○」なのは、選択肢の2です。

 正解:2

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

乙種2類

 インデックス・・・「ふつう」。

 26問:類ごとの性状・・・「ふつう」。

 27問:水消火・・・「やさしい」。

 28問:性状・・・「やさしい」。基本。

 29問:金属粉・・・「やさしい」。

 30問:硫化リンの貯蔵、取扱い・・・「ふつう」。

 31問:硫黄・・・「やさしい」。

 32問:五硫化リン・・・「やさしい」。解けなくはない。

 33問:燃焼時有害・・・「やさしい」。取れる問題。

 34問:アルミニウム粉・・・「やさしい」。取れる問題。

 35問:赤リン・・・「ふつう」。

 旧24問(H29):性状類別・・・基本問題。「やさしい」。

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 試験科目個々の勉強方法は、「乙2の独学」をお読みください。

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