乙1公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第25問は、おなじみの危険物の類ごとの性状を問う問題です。少し難しい選択肢がありますが、基本中の基本です。他の受験生は、間違いなく点にしてくるので、絶対に落とさないようにしましょう。選択肢3は必須です。

25問‐類別の性状

 

 本問のレベルは「やさしい」です。

 選択肢3の乙種4類を間違えやすいですが、具体的な化学式で考えてみれば即解します。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

解説

 攻略法あります。「語呂と理屈で憶える乙種の○○性」と「すぐ憶えられる乙種の液体・固体」を参考にしてください。

選択肢1

 選択肢1の「第2類云々」ですが、1つ1つ見ていきましょう。

 「いずれも固体」・・・OKです。先のページで言う、「こ・・こ・えき・えき・えき」なので、第2類は固体です。

 「無機物質」・・・ここが誤りです。第2類は「有機物」です。

 「比重は1より重い」・・・OKです。第2類には、鉄粉や金属粉がありますので、それらをイメージすれば、「水に沈む」と憶えられます。

 「水に溶けない」・・・OKです。先に言ったように、第2類の鉄粉などをイメージすれば、判別できます。

 「誤り」があるので、よって本選択肢は「×」です。

選択肢2

 選択肢2の「第3類云々」ですが、「第3類危険物」は、「禁水性物質および自然発火性物質」の2つです。

 選択肢では、「いずれも自然発火性」となっており、禁水性がありません。文頭が誤りです。

 「酸素を含有」も誤りです。第3類には、おなじみカルシウム(Ca)やリチウム(Li)がありますが、酸素は含まれてません。

 「誤り」があるので、よって本選択肢は「×」です。

選択肢3

 選択肢3の「第4類云々」ですが、要注意です。

 誤りは「いずれも炭素と水素からなる化合物」のところです。

 本選択肢が要注意なのは、乙4危険物の大半は、「炭素と水素」を含むからです。

 しかし、すべてではなく、例外があるのです。おなじみの「ニ硫化炭素(CS2)」は、炭素はあっても、水素は含まれていません。

 選択肢の表現は、「いずれも」となっているので、誤り、といった塩梅です。間違えやすいので注意してください。

 後半の「引火性の液体」のところは、おなじみの論点なので、即判断できたかと思います。

 「誤り」があるので、よって本選択肢は「×」です。

選択肢4

 選択肢4の「第5類云々」ですが、1つ1つ見ていきます。

 「可燃性」・・・OKです。第5類は燃えます。ジェット燃料のヒドラジンを思い浮かべてください。

 「固体または液体」・・・OKです。先に述べたリンク「すぐ憶えられる乙種の液体・固体」を参考をば。

 「引火性のものもある」・・・OKです。酢酸のお兄ちゃんのような「過酢酸」は引火性です。

 「誤り」がないので、本選択肢が正解になります。

選択肢5

 選択肢5の「第6類云々」ですが、1つ1つ見ていきます。

 「酸化性」・・・OKです。

 「固体」・・・×です。第6類は、酸化性液体です。硫酸とかです。

 「誤り」があるので、よって本選択肢は「×」です。

まとめ

 本問は、「正しいものはどれか?」の問題です。

 正しいのは、選択肢の4です。

 正解:4

 次の問題へ。

参考リンク

 本問のおさらいには、以下のブログ記事が役に立ちます。

 ブログ:語呂と理屈で憶える乙種の○○性

 ブログ:すぐ憶えられる乙種の液体・固体

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

乙種1類過去問

 インデックス

 26問:類別の性状・・・基本中の基本。「やさしい」。

 27問:1類の貯蔵取扱・・・「やさしい」。当然。

 28問:1類の消火方法・・・「ふつう」。

 29問:亜塩素酸ナトリウム・・・「ふつう」。基本問題。

 30問:過酸化ナトリウム・・・「ふつう」。

 31問:1類の性状・・・「やさしい」。絶対取れる。

 32問:塩素酸カリウム・・・「やさしい」。

 33問:硝酸アンモニウム・・・「やさしい」。取れる問題。

 34問:過酸化ナトリウム・・・「やさしい」。

 35問:亜塩素酸ナトリウム・・・「ふつう」。

乙1アーカイブ

 旧26問(H28):消火

 旧27問(H29):水消火

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 試験科目個々の勉強方法は、「乙1の独学」をお読みください。

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