危険物取扱者 乙種4類(乙4)の勉強時間

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 危険物取扱者 乙種4類(乙4)の独学合格に必要な勉強時間について述べたページ。全体の時間と、1回あたり(1日あたり)の勉強時間を説述する。乙4は、「暗記と記憶」ばかりなので、細切れ時間で勉強できる。時間の取れない社会人の人でも、合格に漕ぎ着けられる。

最初に結論

 結論から言うと、乙4の勉強時間は、おおむね「1~3ヶ月」くらいを見ておき、1回(1日)あたり「1~2時間」の勉強をする、ってな次第です。

1~3ヶ月

 危険物取扱者 乙種4類(乙4)は、理数系の資格ですが、内実は、「暗記と記憶」の試験です。

 たとえば、「法令」では、消防法の規制や基準、規定などの細々とした数字やルールを憶えることになります。

 「性消(危険物の性質及び消火の方法)」では、危険物の性質(色・におい・発火点・引火点・特徴)や、危険物ごとの消火の方法を憶えます。

 で、「物化(基本的な物理及び化学)」ですが、mol計算などの計算問題が出ることもありますが、試験問題の半分は、理系知識・理系常識を問う問題なので、これまた、「暗記と記憶」の作業となります。

 こんな次第で、乙4の試験勉強は、「暗記と記憶」がほとんどで、時間の大半は、「憶える」ことに費やされます。

 単に「憶えるだけ」なので、このため、時間に余裕のある人・要領のいい人・記憶力のいい人なら、「1ヶ月」くらいで合格に漕ぎ着けることができます。

 対して、まとまった時間がとれず、片手間の勉強になる人や、気楽にやりたい人、焦ってやりたくないマイペースの人などは、「2~3ヶ月」くらいかかることになります。

 わたしは薄氷を踏む思いでしたが、運よく「1ヶ月」で合格できました。

@1~2時間

 結論から言うと、乙4の試験勉強は、先に見たように、「1回(1日)あたり1~2時間」を見ておきます。

 ぶっちゃけて言うと、乙4は、こまごまとした知識を憶える試験です。

 たとえば、「性消」では、「二硫化炭素は黄色で臭い」とか、「ガソリンはマイナス40度で引火する」とか、「ベンゼンはゴムを溶かす」とか、「酢酸エチルは果実のような芳香があり有機溶剤によく溶けるも、水には溶けない」とか、「ベンゼンは水に浮くが、クロロベンゼンは水に沈む」とか、「ピリピリさんさん汗汗(耐アルコール泡で消火する危険物の語呂合わせ)といったような“こまごまとしたこと”を憶えます。

 たとえば、「法令」では、「硫黄は屋外の貯蔵所で保管してもよい」とか、「水バケツは、第5種消火設備である」とか、「運搬車両の“危”標識は一片0.3メートル」とか、「“移送”が長時間になるときは、2名以上のドライバー」といった“こまごまとしたこと”を憶えます。(念のため言うと、“移送”と運搬は、法令上、全く違うことなので要注意です。)

 試験勉強の大半は、「暗記と記憶」なので、そのため、長時間の勉強がこれほど適しない試験もないのです。

 3時間も4時間も、暗記主体の勉強をすると、本当に疲れますし、何より、能率がひどく落ちます。

 よって、体験的に、「1~2時間」くらいが、乙4の勉強に最も適した勉強時間です。

 当方は、乙4の勉強の大半を、片道20分程度の通勤時で賄った次第です。

 直前期を除けば、往復で40分、ほいで、家での30分の合計「70分」くらいが、乙4の勉強でした。

 こんな次第で、乙4の1回なり1日の勉強時間は、「1~2時間」を、見ておけばよいかと思います。

 祝日や休日においても、長時間の勉強は避けて、「1~2時間」を1単位として、やることを勧める次第です。

勉強時間まとめ

 乙4は、「1~3ヶ月」の勉強時間を見ておくと、必要かつ十分な「暗記と記憶の時間」を確保することができます。

 次に、1日なり1回なりの勉強は、「1~2時間」を、1単位とします。

 基本的に、憶えるだけなので、長時間の勉強は、不適当だからです。

 ところで、乙4は、“こまごまとしたこと”を憶えるだけなので、細切れ時間が実に活きる試験です。

 先述したように、わたしは、主に通勤の電車内の勉強でした。

 時間の取れない方は、通勤・通学時間や、待ち時間、手持ち無沙汰な時間を、試験勉強に充てるとよいでしょう。

乙4のこまごましたもの

 乙4に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「危険物取扱者 乙種4類:ブログ記事」をばご参考ください。

 試験科目個々の勉強方法は、「乙4の独学」をお読みください。

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