第15回‐仕訳過去問(H26/3実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『工事完成基準』の仕訳。第15回試験の第1問‐仕訳問題の3問目。珍しい工事完成基準の問題です。当該基準がどのようなものか知っていれば、穏当に仕訳は切れます。難しいところはない。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。

第3問‐工事完成基準

 ◇問題◇

 


 ◇勘定科目群◇

 

 (クリックして拡大。)

解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 「工事完成基準」の問題です。

 工事完成基準とは、工事が完成してから売上を認識する会計処理の方法です。

 んなもんで、工事がまだ途中なら(完成していないなら)、期末にておなじみの…、

 完成工事原価 ○○ / 未成工事支出金 ○○

 …の仕訳を切らない、といった寸法です。

 ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。

 対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者を恵方巻きに巻き込むときの方です。

処理

 あまりでない「工事完成基準」ですが、怖いところは全くありません。

 つーか、計算がたくさんあって厄介な、お兄さんの「工事進行基準」に比べたら、格段に楽です。弟妹の気楽さを垣間見てください。

 先述したように、「工事完成基準」では、完成時に収益を計上します。ですから、工事中なら、売上認識の仕訳を切りません。やることは、当期の原価を、「未成工事支出金」で繰り越すだけです。

 問題文では、当期の原価は\18,500,000で、そのうち\8,500,000を小切手で、残額\10,000,000を手形で払ったとあるので…、

 借方:未成工事支出金 18,500,000

 貸方:当座預金 8,500,000

 貸方:支払手形 10,000,000

 …と相なります。





まとめとこたえ

 答えは…、

 

 …です。

 一口コメントです。

 「完成工事基準」は、単にこれだけです。多少わからなくても、落ち着いて問題文を読めば、大丈夫です。点にしましょう!

 なお、言うまでもありませんが、「完成工事基準」の設問にて、問題文で「当期で工事が完成した」とあれば、借方計上されている未成工事支出金の全額を、完成工事原価に振り替えます。ほいで、売上を認識してアレコレ(完成工事未収入金やら完成工事高やらの仕訳)、ってな塩梅です。

15回‐第1問:仕訳

 1問:工事進行基準・・・「ふつう」。

 2問:有価証券・・・「ふつう」。

 3問:工事完成基準・・・「ふつう」。

 4問:付随費用・・・「ふつう」。

 5問:現金不足・決算時・・・「ふつう」。

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PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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