独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

工事原価計算の種類‐建設業経理士2級の理論対策

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

建設業経理士2級の理論問題対策。「工事原価計算の種類」の試験対策を述べる。独学者向け。当該論点も「暗記」で事が済む。ポイントさえつかめば満点が取れる。ボリュームも多くないので試験直前からやっても間に合う。後回しでいい。配点は8点。

建設業経理士2級の理論問題に、「○○は、何ていう原価計算か?」という「工事原価計算の種類」なる論点があります。

当該論点は、簿記2級取得者なら、目をつぶってでも解けるのですが、そうでないと結構きつい問題です。

最初にコツを言うと、「第3問・第4問の過去問演習と、いっしょにする」です。

以下に、ざっと試験対策を述べているので、配偶者の目を盗んで、お目汚しください。

個別原価計算

建設業では、一般的に「個別原価計算」が採られています。

受注した工事別に原価を計算する次第です。

第3問・第4問を解く際、「工事A」「工事B」ごとに、費用を計算する問題に遭遇したはずです。

「こういう、工事ごとに集計するのが計算形式が、個別原価計算なのねー」と意識するとよいでしょう。

まあ会計的なことを言うと、「個別原価計算」なのは建設業くらいという次第で、個別原価計算は、製造業ではほとんど見られない原価計算です。

ハンドメイドの一品作りのメーカーなら、個別原価計算を採用してるかもしれませんが、大量生産を前提とした製造業には不適当な計算となっています。

反対にいうと、建設業会計の最たる特徴は「個別原価計算」なのです。んなもんで、建設業経理士の試験に出る、といった塩梅です。

形態別原価計算

あまり馴染みのない「形態別」という言葉が入っているので、苦手な人が多いと思います。

しかし、お得感のある論点ではあります。

というのも、「建設業経理士2級理論‐原価分類」でも述べているように、「形態別分類」といっしょくたに憶えればいいからです。

かいつまんでいうと、「材料費」「労務費」「外注費」「経費」と来たら、「形態別」です。

さて、試験対策ですが、第3問か第4問で遭遇する「完成工事原価報告書」を思い起こすと、さっくり頭に残ります。

 

こういう奴でしたよね。

当該問題では、原価を、「材料費」「労務費」「外注費」「経費」ごとに集計したはずです。

「あー、材料費、労務費、外注費といった形で計算するのが、“形態別”原価計算なのねー」と、第3問か第4問の演習の際に意識付けると、すんなり頭に入ります。

後は、言葉の問題

残るのは、「事前原価計算」と「総原価計算」です。

まず、すぐわかる「事前原価計算」から消化しましょう。

文言の「事前」がキーです。

あなたが工務店なら、請負価格を無視して工事なり建築を受注するでしょうか?しないですね。前もって、利益が出るか足が出ないかを“計算”するはずです。無謀なしくじりは、配偶者選びで懲りたはずです。

工事を適正な価格で受注できるか否かを判断するための原価計算」が、当該「事前原価計算」です。

漢字がいっぱいで頭痛がしますが、よく読めば、「事前原価計算」を選べるはずです。

次に「総原価計算」ですが、言葉に注意です。

当該「総原価計算」は、フェイクのひっかけ選択肢として、「総合原価計算」という選択肢が出てくる公算が「大」です。

簿記2級で工業簿記・原価計算を勉強したことのある人なら、「総合原価計算」が何か、耳から油状液体が染み出るほどやったのでわかっているでしょうが、2級のない人は、「総?総合?」となるはずです。

試験対策は、「ひっかけを意識して、丁寧に憶える。」です。

「工事原価に販売費や販管費などを含める計算」は、「総原価計算」です。「総」だけです。「総合」ではありません。

なお、「総合原価計算」とは、ロット数の多い製造業で採用される原価計算です。総合原価計算は、簿記2級で楽しんでください。

まとめ

当該論点は、傾向が変わらなければ、きちんと勉強すれば8点(満点)は取れます。

まあ、ひとまず、ド定番の「個別原価計算」と「発生形態別原価計算」を押さえておけば、致命的な失点は避けられるはずです。

ぶっちゃけ、理論問題はあまり配点がない(2点×4問の計8点)ので、少しばかり間違えても、他の計算問題でいくらでもカバーができます。

理論に一生懸命になるよりも、計算問題に習熟する方が合格に貢献するでしょう。

作業自体は暗記なので、本試験の直前2~3日前くらいから、本腰を入れたら大丈夫です。

なお、建設業経理士2級の独学については「建設業経理士2級の独学」を…、

独学向け教材については、「教材レビュー」を参考ください。

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