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簿記2級の出題区分改定は、いい変更

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

平成28年度から30年度にかけて加えられる簿記2級の出題区分の改定は、どれも必要で知っておいて損はなく、無用な論点は削除されており、また、『段階的』に試験問題を変えていく配慮もあるしで、いい変更である。

簿記2級の出題範囲は、平成28年度から30年度にかけて、大きく変わることになります。

(正確に言うと、平成28年4月から、つまり、平成28年6月の本試験から、変更適用後の新しい試験問題となっていきます。付け加えると、「回」ごとではなく「年度」ごとに変更が適用されていく、段階別変更となっています。)

受験生にとって、こういう過度期に遭遇するのは、得てして「最悪」なのだけれども、個人的には、「いいほう」ではないかと思います。

というのも、今回の変更は、会計実務の実際や動向を踏まえたら、穏当かつ妥当なものだからです。

というか、追加される多くの論点は、実務や実際において、ほぼ当たり前・常識なものとなっていて、「知らないと話にならない」ものばかりだからです。

たとえば、簿記2級に新しく加わる「連結会計」です。

皆さんも、ニュースなりで連結売上や連結利益といった「連結なんたら」という言葉を耳目にしたことがあるかと思います。

それなのに…、

「簿記の資格あります」→「へー、そうなんだ。ニュースでよく耳にする連結利益って何?」→「試験に出なかったので知らないです」では、話になりません。

(…ちっ、使えねーな、知らないなら簿記持ってるなんて言うなよ。)と、面接官なり上司なり部下なり同僚に、心中にて鋭い突っ込みをいれられるのが落ちです。

その他に、新しく簿記2級で増える論点の、リース会計や外貨建取引も、大企業は言うまでもなく、昨今では、中小企業でもメジャーな取引となっています。

経理担当が「○○は、試験に出なかったので勉強してないです、知らないです」では、話になりません。

確かに受験生にとっては、「勉強することは大きく異なる」けれども、どれも、「簿記の有資格者であれば、知っておかないと困る・恥をかく」ものばかりです。

逆を言うと、運よく、変更前に合格できたとしても、いざ、実際に実務なりに就いた場合に、どうしたって、よくわかる連結会計的な本を買って勉強しないといけない、という塩梅です。

今回の出題範囲の変更によって加わる新論点のほとんどは、今後ずっと“お世話になる”知識です。

これから、先の諸論点、たとえば、連結会計やらが「なくなる」ということはないでしょう。

今回の試験範囲変更上の諸論点は、今後の会計や経理の常識なり根底なりを担うものばかりなので、『勉強しておいて全く損はない』と考えます。

確かに、やることが増えたり変わったりでウンザリするでしょうが、当該ウンザリが十分に報いられる新知識は手に入ります。

加えるなら、本支店会計や特殊商品売買などの、シチメンドクサイくせに実務ではあまり用いられていない、踏んだり蹴ったりな論点が2級からなくなりますから、その意味で、試験としての『質』は、向上しています。

意外に、試験後に勉強するというのはめんどくさいので、試験勉強で済ませられるならそれに越したことはありません。

新論点は決して受験いびりではなく、穏当な変更です。どのみち必要なことなのですから、気持ちを切り替えてがんばるほうが、トクです。

最悪な変更と言うのは、某試験のように、頭のねじの取れた出題者が、「今後は、××の(コンピューターやら情報処理やら何やら)の知識が必要だ!」なんて触れ込みで、これまで何の縁も脈絡もなかった情報処理の出題を開始したケースです。どーにもならんわな。

今回の簿記2級の出題変更については、ホントに、出題者側が“乗りと勢いで”、会計ソフトの使い方や情報処理項目などを加えなかっただけでも、よかったなーと思っておきましょう。

今回の簿記2級の変更は、かつてないほどの大きな変更ですが、どれも必要で知っておいて損はなく、そして、無用な論点は削除されているし、また、『段階的』に試験問題を変えていく配慮もあるしで、「いい変更」だと思います。

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