やる気物質

薬というのは、服用し続けると効かなくなると申します。

内服薬だけでなく、かゆみ止めからリップクリームまで同様の話でございまして、同じ薬を多用すると、効かなくなるものでございます。

免疫ができるといいますか、抵抗や耐性がついたといいますか、これまでの量では効き目が薄くなるものでございます。

やる気も斯くの如きものでございます。

あるときまでは有効だった手段が、もう今となっては、まったくやる気がでなくなるものでございます。

やる気を出す方法というのは、一本調子のものでなく、あの手この手で出していかなければいけないのでございます。

あの、漫画史に残る手塚治虫でさえ、アイデアが出ずに逆立ちをしたり体操やら散歩をしていたのでございます。

況や我々をやでございます。

お勉強のやる気がでないというときは、もう、その手段や刺激では、やる気はでないということでございます。

ほかの方法を模索せよ、という天の啓示なのでございます。

わたくしは思いますに、お勉強というのは、大概が同じことの繰り返しでございます。

同じようなことを同じ様にして、憶えていかなければいけないものでございます。

同じことが続くのであれば、やはり、刺激や変化がほしくなるのが人情でございます。

何しろ、人間は同じ姿勢を取るのが苦痛の生き物でございます。

同じ姿勢でずっと立っているのは実につらいものでして、多少歩いたり身体を動かす作業のほうが、桁が違うほど身体の負担は少ないのでございます。

お勉強は、同じことをせざるを得ないがために、しんどいものであります。

であるからこその、変化を積極的に求めなければいけないのでございます。

お茶の一杯や茶菓子のひとつほどの変化でもよいのでございます。

晩酌の銘柄を変えるだけでもよいのでございます。

新手の体操を試してみたり、これまでとは違った本を読んでみるのでもよいのでございます。週刊誌・雑誌の類を変えてみるのもよいでしょう。

昔の趣味を引っ張り出してくるのもよいでしょう。

なんともうまくいかないときは、変化のときでございます。

変化を享受し、あらゆること、あらゆる面でやる気物質を吸収しなければいけないのでございます。

水でさえ腐るのが世の習い。やる気も腐るのが自然でございます。

やる気は

とっかえひっかえで

 

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