今と先

今と先のふたつをバランスよく考えることでございます。

今と先の両者を踏まえて考えるほうが、単独で頭を捻るよりはるかに考えやすいものでございます。また、名案や突破点を見つける考え方でもございます。

たとえば、(わたしはどうしたらいんだ?)と現実だけ見つめて続けて頭を抱えて悩んでも、それほど解決には向かいません。

同じように、(わたしはどうなるんだ?)と将来のことだけを思い悩んでも、建設的な考えは浮かびません。

今と先をバランスよく考えると、たとえば「将来的には、〇〇という状態になっておきたいので、今はコレコレをしていこう」と確かで着実、前進的な思考ができるのでございます。

考えてみれば、こうした今と先を同時に考えるのは、日常生活に溢れています。

たとえば、第4水曜日は不燃ゴミの日だから押入れの掃除をしようとか、旅行に行くから必要なものを買い物しておこうなどと、いくらでも類似の考え方をしているものです。

お勉強にも、こうした普通の、毎日の生活で行っている考え方を応用でございます。

単純に「勉強をする」「勉強をしないと」と考えるよりも、「〜だから〜する(〜しよう)( 〜しておこう)」「〜のために〜する(〜しよう)( 〜しておこう)」「今は〜なので、〜する(〜しない)」と考えていくほうが、力強いものがございます。

人間、なかなか理由や意味、意義のないことには手をつけません。

詰まりに詰まった押入れの片付けや膨大なデータ量となったハードディスクのバックアップなど、何の考えもなく、理由も意味も意義もなく着手することなどできないものでございます。

何かのきっかけでもない限り、それ単体での実行など不可能でございます。

家の片隅にダンボールや粗大ゴミ、壊れた電化製品の小山ができてから、パソコンから異常な音や熱を発するようになって着手するものでございます。

日々のお勉強でも、理由・意味・意義のあったほうが、現状を客観視できます。

お勉強の意味が明白なほうが、やる気の出が違うのはいうまでもございません。

先のことに多少の見当がつけば、今の行動がしっかり定まってくるのでございます。

今のお勉強に熱が入らないときは、先のことをあまり考えていないときでございます。

先のことに不安を憶えるときは、今のお勉強をきちんとしていないときでございます。

今と先をバランスよく考えて、身を処していくことでございます。

人の目がふたつあるのは

今と先を見んがため

 

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