薄皮

美しさは皮一枚、と申します。

人間の美醜など、ほんの数ミリの差でしかないのでございます。

しかし、そのわずかなもので、男女ともども人生が変わり、好転し、破綻するものでございます。

世の中には、ほんの少しで大きな差を生むものでございます。

薄皮をむく、という表現がございます。

理解というものは思いますに、やはり薄皮一枚の世界なのでございます。

ほんのちょっとしたことで、一気に氷解するものなのでございます。

しかし、その「ほんのちょっと」にたどり着くには、けっこう時間やら手間を食うものなのでございます。

物覚えの悪い人を見ると、イライラしてしまいますが、知っている人には当然なのに、知らない人には待ったく皆目わからない、ピンと来ない世界が理解なのでございます。

知らない人、わからない人に、どれだけ多くの言を重ねても、「?」であり、何かの拍子で「なあんだ」となるものでございます。

せっかくの理解の努力も、大半は失われてしまうものでございます。

ちなみにわたくしは、多くの資格試験で完全な理解に至ったものはすくのうございます。

実のところ、しっかり理解したというより、「このくらいなら点が取れる」という程度の把握が多かったなと自問する次第でございます。

「過去問の調子からすれば、まあこの程度でよかろう」という塩梅でございます。

実際のところ、完全に理解するのは難しいので、最終的な本試験の日までは、点を落とさない程度に把握しておけばよい、という姿勢で臨んでおりました。

試験勉強というのは、中・長期の期間を取るものでございます。

科目のなか、学科のなかには、「薄皮」のような、ほぼ偶然に近い形で理解に到るものも多いのでございます。

ゆえに、そんなものに徒労に終わりうる努力をするよりも、自分のできることを着実にやっていこうとした次第でございます。

本試験まで、直前期までは、適当と申しますか「この程度」くらいでおさえていけばよいと存じます。

一生懸命やって理解にいたるものではないのが、この薄皮。

できる部分からおさえ、できる部分が増えてから、よくわからない箇所を攻めていくのでございます。

それまでは、適当の

ススメでございます。

 

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