ダメ本

読解力は、どういう本を読むかにかかっているものでございます。

読解力アップのための読書、というのもナンダかアレな読み方ではありますが、選ぶ本は選択せねばならないのでございます。

本当に、何十何百札を読破したところで何の足しにもならない本は、いくらでもございます。

やさしすぎる本、読者の媚びた本は、まず避けるべし、でございます。

ついで避けるのは、難しい本、難しい小説の類でございます。

大半の難しい本では、常識では考えられない日本語の世界が展開されており、とても読める代物ではございません。

哲学書などはまずいけません。パッと手にとって読み進めて2ページ目で挫折する本は、読まなくてよい本です。

哲学書というのは、こう考えていただければと存じます。理数系の技術書であると。

もし、カントやショウペンハウエルの書物に手が延びそうになったときは、「非平衡熱力学」のような本を読むのと同じ意識を持ってほしいのでございます。

まず理解できない、それか、理解したところで何の足しにもならない、理学書を読むのと同じというわけでございます。

また、翻訳された小説もひどいのがございます。特に岩波の文庫は悲惨でございます。

ドストエフスキーの訳など、クソ日本語過ぎて、読みようがありません。ドストエフスキーが生きていて、アレを読んだら「わたしはこんな風に書いた憶えはない」と絶叫するのではないかと思うわたくしでございます。ひどい。

ロシア語から日本語へのの訳は完全であろうとも、日本語として読めなければ意味がないわけであります。

逆に、日本語能力が落ちる、典型的なダメ本かと存じます。

そういう本群よりかは、だしのとり方100選、世界のチーズ、つまみ味紀行といったもののほうが、よっぽど人生を豊かにするものでございます。

難しいことをやればアタマがよくなるのではないのと同様、読書も難しい本を読めば読解力が上がるものでもございません。

逆に、読む力が落ちるのでは、と訝るものでございます。

本を見捨てる勇気も

必要でございます。

 

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