直線の距離

最短・最速・最効率、と銘打たれたものには、まずは眼鏡を外すことをお薦め致します。

「最〜」なんたるものは、極めて人為的な理念物でございます。

わたくしはもう、健康運動器具の効能など見ないものでございます。

曰く、1週間1日5分でおなかがへこむ、などと書かれていますが、よくよく、よくよく丹念に細かい取扱書を読めば、「運動の前に15分〜20分の柔軟運動を行ってください」「個人差があります」などと書かれているのでございます。

安易に腹筋マシーンに頼ったわたくしが悪いのでございます。

取扱書をキチンと「熟読」せず器具を用いたわたくし悪いのでございます。

標準運動回数を、準備運動時間を無視してやったわたくしが悪いのでございます。

結果おかげで、おなかがへこむどころか右首・右肩の筋が張るようになって数年がたちます。違うところが凹んだのであります。

ですから、気持ちのよくなる表現・コピーほど、気をつけるようになったわたくしでございます。

気をつけるとは、その文言が本当かどうかを疑うのではありません、なにを省略しているかを見ようとしているのでございます。

省略こそ、情報操作の技でございます。

1キロです、といわれても、標高1200メートルの山も、直線距離でいえば1キロ弱であります。

大切なのは、何が捨てられたかということでございます。

それこそ、雄弁にものを語るのであります。

お勉強でも、最も効率よいやり方やノウハウというのはあることでしょう。忘れない、サボらない、怠らないやり方もあることでしょう。

しかしわたくしごとではありますが、だいたいお勉強において憶えた事は、ほぼ忘れに忘れたし、お勉強もときにサボっていたし、夜めんどくさくて寝た日もたくさんあるのでございます。

それでも受かったわけですから、間違ったりサボったりすることは、よくあるひとつのお勉強の過程だと思う次第であります。

日々忘れ、できた問題を間違え、それでさぼったりするのが、お勉強の万人の真実である、のですから「よくあることさ」とお勉強の労苦を溜め込まないようにすればいいのであります。

「よくあることさ」で

キリをよく

 

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