付け焼刃

些細な部分が全体を雄大に語ると申します。

たとえば、包丁の切れ具合は、実に多くのことを語るものでございます。

持ち主の性格から家事の腕までわかってしまうと申します。

ときはお盆、田舎から孫の顔を見ようとやってくる集団もあることでありましょう。

部屋の調度品や片付け具合、玄関の乱雑さ、料理の味だけで計られているのではないのでございます。見てくれだけを整えても仕方のない事を、肝に銘じる事でございます。

先ほどいいましたように、包丁の切れ具合、そして台所の機能具合など目で見えない箇所で大いに計られているのでございます。

台所関係は一朝一夕でできませんゆえに、どうしてもぼろが出てしまうのでございます。

自業自得と腹を決め、付け焼刃の対策などしないことでございます。

さらの包丁をおろしても、指をざっくり切るがオチでございます。

世のご亭主の方も、包丁の切れ味で「我が身の選択眼」がいかばかりであったかを確認してみるのもようございましょう。

なあに手伝うふりをして包丁を手に持てばよいだけの話でございます。

さてさて、普段の生活の心がけが大事なのは言うまでもございません。

生活の付け焼刃はスグにもげてしまいますが、とはいえ勉強の付け焼刃は推奨するものでございます。

直前期以外なら、「とりあえずやってしまえ」「とりあえず済ませてしまえ」の駆け込み精神が大切なのでございます。

こんだけしか時間がないや、と思うよりも、この時間でココまでなんとしてでも済ませてしまおう、ワカランモンは後回し、できるとこだけやっていこうで進んでいけばよいのであります。

とにかくやることが、お勉強では大事なのでございます。

付け焼刃ばかりだったのが、いつの日か本当の真剣に変わってしまうのが、人体の神秘でございます。

やれない理由を探すよりか、あっという間に適当に済ませてしまえばよいのでございます。

付け焼刃でも

進むべし

 

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