言葉は佞者のもと

「お前はことわざで生きているのか?」といいたくなるものでございます。

口だけでアーダコーダいう人のことでございます。

孔子様は、自分で本気にもしていない正論を吐く者を最も憎む、とおっしゃいました。
(子曰く、この故にかの佞者を悪む(にくむ)と。−先進編

耳のここちのよい言葉、反論できない正義の言葉、自分自身で言うためになる言葉は、裏を取ってからでないと危険でございます。

そっくり自分をだましてしまうからでございます。

ウィル・スミス親子主演「しあわせのかたち」という映画がございます。「まさか、そんなものがあるのかしらん?」とフラフラ題名だけに魅かれたわたくしでございます。

この映画、まさにわたくしような独り身で不幸せな人を引きよせる誘蛾灯タイトルでございます。まさに世はタイトルのみ。

結論からいえば、この映画はクソでございまして、「自己愛のかたち」にでもしとけよ、と配給のソニーピクチャーに毒づきながら帰ったのは言うまでもありません。

ま、黒澤明監督は、どんな映画でもいいところがあるといってましたので、「配給がソニーのときは要注意」「タイトルに惹かれたときは要注意」という格言を血を流して得たわたくしでございます。

そもそも、しあわせに形などないと思っているのに、なに期待してんだか、と己を欺きし自分を酒の肴にしたものでございます。

とまれ、今シックリ来る言葉の逆を追うべきなのでございます。

「がんばろう」なら、「がんばらない」を考察してこそ、意味を持つのでございます。

「がんばらないで済ますには」などなど、アレコレ考えるうちに皮膚感覚の持てる言葉にたどり着くのでございます。

「ガンバロウガンバロウ」なんて題目を唱えるのら、法蓮華経と唱えておくべし、といいたいのでございます。功徳はタップリと保証してくれます。

真理は今の言葉の逆でございます。裏を取ってこそ、突破点を見出すのでございます。

経費削減といわれたら、どこの経費を上げればよいかを、つまりどこに更にお金をかければいいかを、人は考えたほうがトクなのでございます。

突破口は

ウラにあり

 

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