身なりはかろやかに

ボストンバッグに荷物を詰め込んだ人、たいそうな荷物を持って本試験に臨まんとする人がいます。

気持ちは良くわかります。

先だってのススメでは、外でお勉強をするときには、荷物を少なめ目にということをお伝えいたしました。

アレもコレもという意識は、疲れるだけでお勉強の中身が空虚になりがちだからでございます。

本試験のときでも、「アレもコレも」心理が働きます。

何かやり足りない、そんな気持ちが、巨大なボストンバッグに通じているのでございます。

とはいえ、不足感・焦燥感は、全ての受験生が共通して持っているものでございまして、多くの受験生は、コレまでに培ってきたもので、カバーしているのでございます。

基本的に、お勉強は努力の産物しかないわけでございます。

よく、本試験時には、「合格だけを考えた」方がよいといわれますが、この警句が意義を有するには、「お勉強をしてきましたよ」という物理的な現実があってこそなのでございます。

準備不足
時間不足
作業不足

不足不足の連続で、お勉強の絶対数がないならば、「合格だけを考え」ても詮無き事でございます。

わたくしが思いますに、本試験時にアレもコレも持って行きたくなるときは、試験の準備不足・物足りなさをカバーせんとする足掻きでございます。

あがきは結構でございます。

しかし、あがくならもっと次に資するあがき方をせんではないか、という次第でございます。

試験会場にたくさんテキストや問題集を持っていけば、準備不足をカバーできて、合格する可能性がアップするならば、3トントラックを手配した方が現実的でございます。

しかし、そうではないことは、小学生でもハナクソをほじりながらでもわかる自明の理でございます。

できないもの・ダメなものは、なにをしようとも、その時点では「ダメであり、できないもの」でございます。

わたくしたちにできることは、「次」どうするかでございます。

努力不足は、基本的に何をしようとも、絶対的な数の努力を覆い返すことは出来ません。

やった奴から受かる、それが試験の真髄でございます。

ですから、自分がやっていないと踏むのでしたら、次回の試験のために今回の本試験を生かさんとしたほうが、現実的かつ功利的なのでございます。

よーし、これだけは来年のためにおぼえよう
試験会場までの道は憶えた
こんな雰囲気なのね
他の人は、どんなテキストや問題集を使っているのだろう
ノートはどういう風に取ってるかしらん?
トイレの場所はどこだ
コーラの販売箇所は?

などなど、次の試験に活かせる情報は、そこかしこに落ちているものでございます。

人生訓で「あきらめ」がタブーなのは、そこで止まってしまうからでございます。

「あきらめて後、次を考える」が、正しい理でございます。

 

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