遠慮は御無用

奴隷のモチベーションは低いものでございます。

これは当然でございまして、何かに絶えず急かされるようでは、御仁の能力の10分の1も発揮できないことと存じます。

奴隷の特徴は、自分のすべきことが最初から決められていることでございます。

「AとBとCをやれ。」という命令を与えられた奴隷がいます。この奴隷が「D」や「F」をやれば、主人から鞭で打たれることでしょう。

人間の喜びのひとつに、自分の成長を味わうということがございます。

先ほどの奴隷も、AやB、Cができるようになったのは喜びでございましょう。そのため、DやEもやってみたくなるものなのでございます。

年齢を経るたびに味わうのが、組織の壁・人の壁でございましょう。

自分が行えば、もっとよくできるかもしれませんが、あえて、それをしない。他人の領分を侵さないということを、経験的に学んで行くのが年の功というものでございましょう。

奥様のお料理に文句を言わないのも、この理由からかと存じます。

独学は、このような制限や配慮など無用でございます。どんどん、ズカズカ、他の領分を侵すようにやっていけば良いのでございます。

お勉強という不自由さの中で、自由を感じるものでございます。

独学の魅力とは、遠慮は無用であることなのでございます。

 

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